325「6期の真実〜亀井絵里は迷いながら行け!」



亀井絵里Wikipedia



ずいぶんここにも慣れてきて
みんなと話してるが
どっちのキャラに進むのか
ぼちぼち決めなさい!


亀井絵里に、こんな歌詞が与えられた『女子かしまし物語』から2年と半年。
キャラ的に薄さの否めなかったあの頃に比べ、
【エリザベス】や【発汗2号】など、つかみ所の無い「アホキャラ」を手に入れた今では、
その存在が、大勢のグループの中でも浮かび上がるようになった。
また、キャリアを重ねた事で、デビュー時に比べて歌も格段に上手くなったし、
成長と進歩の上昇度は、他のメンバーにも決してヒケをとらないものであるとボクは思う。
ただ、藤本美貴も含めた、同期生たちのパーソナリティが余りに強烈でアクが強く、
そして、後輩である久住小春が破竹の勢いで突き進み続けているという事情もあったりして、
最近の亀井は、目立つポジションに配置されなくなりつつあるという印象が、少なからずある。


もともと線の細いキャラクターで、我も我もと前に出たがるタイプではないし、
彼女の、そういう控えめチックな部分に心を奪われたというファンも多いだろうから、
無理に華々しい位置に立たせて、派手な動きをさせるのも、なんか違うというような気はするのだが、
彼女の現時点での実力を考えれば、少し過小評価され過ぎかな、という部分も否めない。
亀井が大好きなファンにしてみれば、彼女がそういうポジショニングに甘んじているという事実について、
当然、腹に一物持っていることだろうし、モチベーションが下がってしまう者も中にはいるかも知れない。
だが、そんな風潮に、ボクはあえて「ちょっと待った」と言いたい。
今、亀井から視線を外すのは、あまりにもったいないのではないだろうか。


回り道をする事が、必ずしもデメリットだとは限らないとボクは思う。


焦らず腐らず、己の進むべき道を模索していく時間の中で、
きっと彼女は知らず知らずのうちに、様々な経験やスキルを獲得していくに違いない。
あるいは、一度でも陽の当たらない場所に身を置いた者にしか宿らない「強さ」が、
芸能人としての彼女を、一回りも二回りも大きく成長させていくことだろう。
実力的にも、そしてキャラ的にも、相当の伸びしろを残している亀井が、
ここ1年ちょっとの間に、大変身を遂げる可能性は高いようにボクは感じるし、
そうなれば、6期メンバーという集合体は、現在よりもさらにパワーアップし、まさに「最強の布陣」と化す。
そして、その最強のメンバーが主軸として引っ張るモーニング娘。というグループもまた、
とてつもないポテンシャルを発揮していくに違いない。
つまり、迷いながら進む亀井絵里の行く末が、モーニング浮沈の大きな鍵を握っているのである。


何ヶ月か後、亀井絵里という存在が、今よりももっともっと魅力的になったとき、
ジレンマに苛まれる今を耐え、それでも彼女をひたすらに見守り続けたファンたちには、
きっと、世界中の何よりもハッピーな、至福の陽光が降り注ぐ事だろう。
フォーメーションの立ち位置がどうだとか、歌のパートがどうだとか、
そんな些細な事に一喜一憂し、亀井絵里の大いなるステップアップへの重要なプロセスを、
見逃してしまう事ほど愚かなことはないとボクは強く感じるのだ。

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