392「もはや娯楽ではない…のか。」



FC制度変更のお知らせ1
FC制度変更のお知らせ2
FC制度変更のお知らせ3



他のアーティストにも前例があるようだし、
こちらの認識が足りないだけで、あまり珍しいことなのではないのかも知れないが、
やはり違和感を抱かざるを得なかった、オフィシャルファンクラブの新制度。
パッとその話を聞いた時に、ボクは制度の詳細がどうとかという事よりも、
「ハローもえらく敷居が高くなったなあ」という事をまず感じていた。


FCチケットを巡り、さまざまな「ズル」をする人間が後を絶たず、
日を追うごとに、その「ズル」が巧妙かつ悪質化しているという状況を鑑みた時、
何らかの対策を講じるというのは当然の帰結であり、
その状況の改善を、今回の制度改正で狙おうとする意図は確かに解るし、
あるいは、今はまだ明らかにならないが、近い将来、
事務所側にもたらされる「何らかのメリット」というものがあるからこそ、
10年近く続けたシステムを、様々な負担を覚悟で変えようとしているのであろう、というのは理解できる。
だが、ファンである我々の気持ちの問題として、
「それなりに金持ちは『松』で、そうでないのは『竹』」というような、
選民とまで言えば大袈裟だが、本来は一定の同じ権利義務を持つはずのファンを、
何らかの基準で位分けするような方法論が、果たして許されるものなのか。
許されるもなにも、もう決定してしまった制度ゆえ、我々はただ従うしかないのではあるが、
「俺は俺」などと、利己主義的なファンにはどうしてもなれないボクとしては、
いささか、モヤっとしたものが胸に渦巻いているのである。


ただ、そうなってくると気になるのは、
『松』と『竹』の間に、一体いかなる差別化が図られるのかという事である。


現時点では、特別なグッズの配布であったり、会員の自動継続といった、
別段取るに足らないようなメリットしか公表されてはいないが、
誰しもが思うであろう、FCチケットの座席優劣という部分の格差が、
おそらく付けられるのではないかとボクは見ている。
というか、その部分が差別化されなければ、会員ランクを分ける必要性はないに等しいし、
高い会費を払って『竹』と一緒の待遇というのであれば、誰も『松』にはなりたがらないのは至極当たり前の話であり、
良席率や、そもそもの当選率にかなりはっきりとした差がつくのは間違いないだろう。
そうであれば尚更、「分け隔てられること」への違和感は強くなってしまう。
今まで、どんなファンにも負けないほどに彼女たちを愛してきたという自負がありながら、
そういう過去の「功績」も「貢献」も報われることなく、
ファンのレベルがシビアに線引きされてしまうというのは、なんというか実に悲しい事ではある。


申込用紙に必要以上の個人情報を書いて渡したり、カードの審査だなんだと、
アイドルという娯楽にしては、あまりに敷居が高くなりすぎた感が個人的に否めない今。
おそらくボクはこのまま、FC退会という線が濃厚である。

103206