385「成長の妙。」



17〜ラブハロ!道重さゆみ写真集amazon.com/購入もできます)



何度もここで言ってるが、モーニング娘。ハロプロのファンをやっていて、
本当に良かったと思う事のひとつに、「成長の妙」を体感できるというのがある。


特に現代のハロプロメンバーは、活動スタートの年齢的タイミングが非常に早く、
19歳でデビューした三好絵梨香やジュンジュンなどは、本当にレア・ケース。
まあどれだけいっていたとしても、だいたい16歳くらいがボーダーで、
ここ2年ほどの新入りメンバーは、ほとんどが12歳やら13歳といった、「少女」の年齢という状況。
綺麗なメイクや、露出が多めの大人びた衣装などに身を包んではいるが、
さすがに「オトナの雰囲気着せられました感」がありありで、萌えたり心魅かれたりするというよりは、
家族的な愛情というか、ラブやエロスではなく、
アガペーの精神で新メンバーを見つめてしまうという事が多くなった。
もちろん、素材の良さというものが、そういった粗をある程度までは帳消しにするのだが、
よほどの少女趣味でなければ、なかなかとっつきにくいものなのではないかと思う。


だが、そんなあどけなかった少女たちも、当り前の話ではあるが、
時間の経過とともに、どんどんと心身を成長させていく。
身体つきがふくよかになるのと反比例するかのように、精神はよりシャープなものとなり、
見た目も中身も、少女から女性へと徐々に変貌を遂げるのだ。
そして、ある日突然、衣装やメイクが年相応のものとなり、
オトナな雰囲気にすっかり違和感がなくなってしまう瞬間が必ず訪れる。
その時初めて、少女からオトナへと成長していく個人遍歴を、
一瞬たりとも見逃さずにいた自分というものに気がつき、
その「成長絵巻」の壮大さに、思わず感無量の心持ちとなるのである。
そして、その成長の過程こそが、女性として最も輝きを放つ瞬間であるという事に、大いに気づかされるのだ。


加入当初に見せた天然ぶりにやられ、ボクが「お気に入りに追加」した頃の道重さゆみは、
あどけない田舎の少女という風情バリバリで、そんな彼女に熱を上げるボクは、
よく周囲から「いつから幼女趣味に…」などと言われたりもしたものである。
確かに、加入当初の彼女の容姿や言動を見れば、そんな風に思われても仕方がないのかとも思うし、
事実、大人びた雰囲気というのとは真逆の位置に存在していたのが彼女だった。
そんな時代を知っているからこそ、今回の写真集のセクシーさすら漂う姿に、
何とも言えぬ気持ちにさせられてしまうし、やはりどこまで行っても、
ボクの彼女に対する思いはアガペーなのだなあと、しみじみ感じてしまうのである。


決して背伸びはせず、もうすぐ18歳の、年齢相応の美しさが満載の写真集。
そこに、歌が上手く唄えずにビービーと泣いていた、山口から出てきたばかりの少女の姿の面影はない。
様々な経験から、確実な成長を遂げ、名実ともにオトナになろうとしている、
一人の女性・道重さゆみが、そこにはいるのである。

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