384「MELON LOUNGE」



MELON LOUNGE公式ブログ



最初に話を聞いた時には、失礼ながらも「何それ?」という感想しか持ち得なかった、
メロン記念日フィーチャーのクラブイベント『MELON LOUNGE』。
別にイベント自体にイチャモンをつけようという訳ではなく、
そういうイベントが、今現在のメロンの客層で成立するとは到底思えなかったのであるが、
蓋を開ければ1年間にわたり5回の開催。初回くらいは、さすがに「モノは試し」的な趣きだったのだろうが、
そういうのが好きな人間はちゃんといて、それ相応の需要があると見込んでの連続開催。
結果、大盛況な訳だから、メロン記念日の活動における可能性が大きく広がったという意味で、
彼女たちにとっては、実に美味しい「メッケもの」となったに違いない。


イベントの成功要因はさまざまあろうが、ボクが注目したいのは客層の部分だ。


ラウンジのようなイベントを本来好むような客層と、メロン記念日のコアなファン層。
共通因子も多いだろうが、基本的にはまったく毛色の違う人種で、
ヘタをすれば、お互いが相容れない存在どうしであると言えるかも知れない。
だが、その正反対の嗜好を持つ聴衆を、メロン記念日の4人と、
イベント『MELON LOUNGE』がひとつにまとめ、今、まったく新しい形のメロンファンを構築しつつある。
そして、それはもちろん、ハロプロ始まって以来の「異文化交流」の形でもあり、
今後のハロプロの活動に、そのノウハウがいい感じでフィードバックされていけば、
有望な未来が開けていく事だって、夢ではないとボクは思う。


少し前に、演者とファンには距離感が重要だと書いた。
「つかず離れず」の絶妙なバランスで付き合う事が肝要だという持論は変わらないが、
メロンとそのファンのような、「独特の間合い」が絶対的に存在する関係性もある。
どちらが良い悪いではなく、演者とファンの両者がそれぞれで、
しっくりとくる距離感が見つけられる事こそが最もハッピーなのであり、
その為の努力を、お互いが決して惜しんではならないだろう。

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