373「ムスメ。新生」



『モーニング娘。』リーダー「藤本美貴」についての重要なお知らせ(オフィシャルサイト)



まあ想定していた通りの展開で、驚きも悲しみも、ましてや彼女を恨む気持ちもさらさらない。
「どうするつもりだ」と問われて、彼女だったらきっと「じゃあ辞めます」と言うだろうなとか、
辞めさえすれば、いろいろな事が丸く収まると彼女は思っているのだろうなとか、
これでも彼女を長年見てきているだけに、彼女の考えそうな事はだいたい読めていたし、
提示された結果を見て、今は「やっぱりね」の思いしか持ち得ない。
個人的には、多くの「モーニングだけは特別な存在」だと思っている人たちに、
モーニング娘。だってこういう理由で「脱退」させられる事もあり得るんだと、
改めて実感せしめたという点で、意義のある脱退劇なのではないかと思うし、
彼女の中でのモーニング娘。というのは、所詮その程度のものだったのだと(同じフレーズを辻の時にも使ったっけ)、
感じざるを得ないというのが正直なところ。なにより、彼女自身がそうしたかったのだろうから、それはもう仕方があるまい。
去る者は追わず。人間、何事も切り替えが大切である。
そんな事より、この先の展開の方がボクにとっては重要だ。



「いよいよ」というか「とうとう」というか、
5期メンバーがグループをまとめ上げる時代というものが、本当にやってきてしまった。
いずれはそうなるのだと思ってはいたが、実際その日が来てみると、
なんとも言えない気持ちになるのは、ボクが「オールドファン」だからだろうか。
辻の懐妊に際しては、特段何も思わなかったボクだが、
「リーダー高橋・サブ新垣」という字面の前には、やはり大いなる感慨を抱いてしまう。
ただ惜しむらくは、5期が二人しか残っていないという事。
『好きな先輩』の4人が先輩となり、後輩に「がんばります」と言われる立場になった姿なんて、
鳥肌が立つほどに感動できそうなシチュエーションなのに、
その実現の大チャンスとも言うべき今、2人はすでにモーニングにいない。
残念。実に残念。今から2人を呼び戻す事はできないものか。
夏のハローでサプライズ復活。そんな事あれば、もうボクは、一生モーニングについて行く。
まあそれはともかく、過去のどのリーダー交代時よりも、
「新時代」を予感させる今回ではあると思うのだ。なぜなら、全く予想がつかないから。
5期の2人が管理職。6期は相変わらずあの調子で、久住と光井がそこに絡み合い、
極めつけにジュンジュンとリンリンが加わってくる。
あまりに混沌とした未来。だが、そこに未知の魅力を大いに感じるのもまた事実。
この先のモーニング娘。から、俄然目が離せなくなった。
そして、形変われど、ボクの願いはただ一つ。「見ていてストレスの溜らないグループであれ」。


せめてモーニングを見ているときくらい、あれやこれやの思い悩みを忘れたいというのは、
ファンという立場としての、ボクの偽らざる本音。
その為にも、彼女たちには、モーニング娘。でいる事に誇りを持っていて欲しいし、
「嫌なら辞めればいい」なんて寂しい事、口が裂けても言わないでいて欲しい。
エゴと言うなかれ。それくらいボクたちファンが彼女たちに要求したっていいと思うのだ。
だって、彼女たちをここまで支えてきたのは、ボクたちファンなのだから。

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