369「ガキさん返上!」



新垣里沙(Wikipedia)



メンバーに選ばれてからもなお、自前で娘。のトレカを買っていたというほど、
かなりのモーニング好きで知られるガキさんこと新垣里沙
それが高じてというかなんというか、この前の吉澤ひとみ卒業の際には、
「吉澤さんが卒業すると、私の中での“モーニング娘。”がいなくなっちゃうんです」と、
涙ながらに、明らかにモーニングファンとしての心情を吐露し、
世のオールドファンたちを感動の渦に巻き込んだのは記憶に新しいところだ。
自分の愛していたグループに入り、「好き」というそのただ一点だけを拠り所に、
訳のわからぬバッシングや、グループに起こった様々なクライシスにもめげず、
ひたむきに「娘。としての誇り」を守り続けてきたそんな彼女も、
今や、再度新体制となったグループの、あまりに重要なキーパーソンの一人。
まだ表紙だけだが、チラリと見かけた、新しい写真集とDVDの中の彼女に、
もはや、岡女ガキさんの面影は、これっぽっちもなかった。


思い出すのは2年前。訳あって久々のコンサートとなった日本武道館で、
久しぶりにモーニング娘。の生歌に触れたボクは、『声』をしっとりと唄う彼女を見て、ものすごく驚いた。
決して歌声を聴いた事がない訳ではなかったのだが、
なんとなくこれまで「素通り」をしてきた感のあるその頃のボクは、
新垣里沙の歌に特筆すべき部分はない、と、勝手にそう思い込んでいた。


前にも書いた事があるかも知れないが、ずっと定点観測を続けていると、
少しづつの変化の積み重ねが上手く見えてこない事がよくある。
彼女も含めたモーニングのメンバーは、その加入当初から現在に至るまで、確かに成長を遂げているし、
改めて、冷静に過去と現在を比較すれば、その変化の度合いもよく解るのだが、
その時々で、どこがどう変化したかを意識するというのは、なかなか容易ではない。
そして気がつけば、実際の変化の度合いに、自分のイメージが付いていけていないという状態に陥り、
本当はものすごく「聴かせる系」に向いていたガキさんなのに、
こちらの一方的な思い込みで、歌はイマイチなどと、とんちんかんな思い込みをやった挙句、
後から大いに驚かされるのだから、なんとも情けない話だ。


とにもかくにも充実一途の新垣里沙
精神的にも肉体的にも大きな進歩が予想される今年。果たして、彼女が進みゆく道のりとは。
そして、モーニング娘。をこよなく愛する彼女がグループにもたらす影響とは。
これはもう、目が離せない。

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