367「心のリハビリ、実行中。」



I WISHamazon.com/購入もできます)
4th いきまっしょい!amazon.com/購入もできます)



こんな事では本当にイカン!という訳で、
最近急速に体内から失われつつある「娘。成分」を徹底的に補給するべく、
ここ数日は、寝ても覚めてもモーニング娘。を聴き続けている。
そして、ボクのハロプロ好きの原点であるモーニング娘。の辿ってきた道のりを
今こんな時だからこそ、改めて振り返りながら、
自分はモーニング娘。という存在をなぜここまで愛する事ができるのか、内省的に問うていく事で、
モチベーションを少しでも高めようと、今ボクは躍起になっている。
虚しい作業に聞こえるかも知れないが、実はこれが意外と効果を上げていて、
先週あたりから比べると、ファンとしての精神状態はずいぶん持ち直した感もあり、
歌という財産の偉大さを改めて感じずにはいられない。


数ある楽曲の中でも、特に印象的な作品が二つある。


ひとつは『I WISH』。先の、吉澤ひとみ卒業コンサートでも、万感の思いで歌いあげられた、
言わずと知れた、モーニング娘。不朽の名作である。
ミリオンヒット連発と、いわゆる「黄金時代」の挟間の時期にリリースされた事もあり、
実際は、それほど強いインパクトを持った作品ではない。
だが、この作品の中には、そんな小手先だけの評価などでは計れない、もっと大きな物がある。
それは、音符の一つ一つが研ぎ澄まされ、作品としてのバランスばかりがもてはやされる今、
『I WISH』という作品全体に流れる、なんとも言えない温かさだ。


浅いキャリアの中、慣れない前列で、自分なりの一生懸命を表現しようとする後輩メンバー。
それを後ろからしっかり支える先輩メンバー。


時間を経る毎、こちらから見ていても、だんだんと深くなっていった「絆」こそが、
決して派手さのないこの作品を、ここまでの名曲にした要因であり、
特に4期のメンバーたちは、自らのモーニング生活の最後には、必ずこの曲を唄ってきた。
そしてこれから先も、この名曲は連綿と唄い継がれていくに違いない。


そして、もうひとつ。サビのユニゾンで、思わず胸が締め付けられた『なんにも言わずにI LOVE YOU』である。
単なる歌詞世界の象徴なのか、あるいは、「何があったとしても、無条件にこれから先も娘。を愛してください」という、
まさに、額面通りのメッセージをファンに発信する為のタイトルなのかは定かではない。
だが、今この時期、強烈なあちら側からのメッセージとして、ボクの胸に突き刺さっているのは間違いない。


何年が経過しようとも、彼女たちというエンターテインメントを愛し続けたいのにも関わらず、
ステージの内外含めた、様々な「妨害電波」が、つけたくもない色眼鏡をボクの視界の前にぶら下げていく。
本音は、そんな面倒くさい事からなんて、早く逃げ出してしまいたい。
でも、彼女たちが供してくれる素晴らしい時間の事を思えば、簡単にそれを手放す事も憚られる。
猛烈なジレンマの中、たった一つ与えられた「拠り所」。それが『なんにも言わずにI LOVE YOU』なのだ。
とにかく、ひたすらに彼女たちを愛して行く事。その先に何があるのかなんて解らない。
ひょっとしたら、何の結果も得られず、全てが終わっていくという最後が待っているのかも知れない。
だけど、ただ今の状況にブーたれて、文句を並べ立てているよりかは、
そんな「無償の愛」に身を窶していたりする方が、ずっとずっと崇高であると、ボクはそんな風に感じる。


しばらくはこんな風にリハビリを続けて、暑くてアツい「ハロプロの夏」が来る頃には、
以前のテンションが戻っていればいいのだけれど、さて。

90535