353「ネガティヴ超特急」



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まあ以前からそんな傾向はあったのだが、最近、ハロプロ周辺を褒めるコラムをあまり書かなくなった。


特にここ一か月ほどは、とにかく不平不満のオン・パレードで、
読み返すうち「これを書いてる人間は本当にハローのファンなのか」と、
我が目を疑いたくなるほどの有り様である。
もちろん、ハロプロが好きだという気持ちに揺らぎはないつもりでいるし、
少なくとも、興味が失せて見聞きしなくなったという事実もないので、
基本的には「熱狂的ハロプロファン」という立ち位置からは逸脱していないと自分では思っているのだが、
いざ、コラムを紡ぎ出してみると、出てくるのは「怒」や「哀」のネガティヴファクターばかりで、
スコンと突き抜けた感じで「喜」と「楽」を語る事が出来ない自分というものがいる。
もちろん、なんとか思考をこねくり回せば、提灯記事的とも言えるポジティヴな文章を書く事はできるかも知れない。
しかし、なんとか好意的に物事を考えようとしても、何につけ、とにかく「粗さ」が目についてしまう昨今のハロプロ
「それだけ熱心にハロプロを見ているという事だ」と、一応は自分を慰めてみるものの、
やはり、もう少し贔屓目があってもいいのではないかと思ったりもする。
その心境は、複雑だ。


ただ感情論はともかく、冷静にいろいろ考えてみて、
やはり、どこか何かハロプロはおかしくなってきているのではないかとボクは感じている。


もちろん、何をもって正常とするのかは人それぞれだろうし、
ハロプロがおかしいと感じているのは、この世でボクだけなのかも知れない。
だが、一つの物事に対して、いろいろ詳しく探さないとプラス要素を見いだせないとか、
あるいはその逆で、プラス要素を見つける前に、マイナス面がたくさん見え隠れしてしまうなど、
ハロプロは今や、理屈抜きで楽しめる娯楽ではなくなってしまった。
常に心から悩み、時には怒り、そうやって感情を2転3転させてからでないと、
納得して応援ができない今のハロプロ。やはり少しおかしいように思う。


しかも、演者とファンの関係性からは、存在しなければならない「一定の距離感」が消滅しかかっているし、
少なくとも、ボクがこれまでの間、目指し実践を心がけてきた「正しいアイドルの愛で方・愛でられ方」とは、
大きくかけ離れた「訳のわからない」世界観が、現在のハロプロを包括している。
それも現代アイドルの一つの形だと、受け止めようとは努力しているのだが、
そのあまりのギャップの大きさに、ついまた、説教めいた文章をしたためてしまうのである。

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