351「下世話」



元モー娘。喫煙記事、発売前に無断掲載…講談社が告訴YOMIURI ONLINE



「盗人猛々しい」とはまさにこの事ではないかと思った。


マスコミにとっての著作権というものが、いかに重大なものかという事は解っているつもりだし、
それが侵害された事への措置を適切に取るという部分については、
それはあくまでも認められた権利なので、別に何を言うつもりもない。
ただ、あさましく芸能人のプライバシーを覗き見て、
それを「食い物」にしているような下世話極まりない存在が、
偉そうに、やれ著作権だやれ訴訟だと大仰に騒ぎ立てる様は、吐き気を催すほどに不様で破廉恥である。


この際、加護ちゃんの事はどうだっていい。
ボクが許せないのは、単なる覗き見趣味の下劣な記事の「身の程」を、
週刊現代が全く理解していないという事なのだ。


そういう需要があるのだから、下品な記事を載せるのは何ら問題はない。
だが、自分たちが、どこまで行っても下品な存在を脱する事ができないのに、
それを棚に上げ、「ネット上で著作権侵害行為が横行する現状に抗議と警告の意味を含めて告訴した」
なんて偉そうぶる姿勢には怒りを覚えるし、
まして、1人のタレントの息の根を、汚いやり方で止めている訳だから、
その立たずまいも、もっとアウトロー然としているべきだ。
決して著作権云々に言及できるほど、自分たちは偉い存在ではないという事を、
講談社はもっともっと自覚するべきである。
しかも、あの写真を撮影したカメラマンも訴訟に関わっているというのだから、何をか況やである、


というか、写真を撮られた方の肖像権については、一体どう考えているのだろう。
あくまでも真相は藪の中だが、おそらく何にも考えちゃいないはず。
そういう簡単な理屈さえ内省的に考えられないから、自分たちの愚かさにも気がつかない。
ある種幸せと言えばそうかもしれないが、仮にも大手出版社な訳だし、
もう少し「頭の良い」仕事をしていただきたいと思う。

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