340「the possible」



THE ポッシボー オフィシャルブログ



まあ全く気にならないと言えばウソになるし、THE ポッシボーに関しては、
いずれちゃんとチェックはしなければ…と思ってはいるのだが、
なんやかんやで、ついつい後手に回ってしまっている現状。
というか、ハロプロ界隈とは言いながら、彼女たちは、いわゆる「本流」と離れた場所でコロニーを形成しているし、
こっちはこっちでいろいろ手一杯というのもあって、現在のこの疎遠な感じというものを、
積極的に改善しようという気概も、今のところはなかったりする訳だが、
ただ、漏れ伝わるその活動の中身をチラリと聴くうち、
ハロプロの帥であるつんく♂は、一体何を狙って、このグループを、あえて傍流で動かすのか。
そして、彼女たちの出現で、本流の動きがどう変化するのか。
疼きだした「探究心」の赴くまま、最近は、あれこれ思いを巡らせている。


THE ポッシボーは、つんく♂の大いなる「サンドボックス(砂場)」だと思う。


とにかく、自分の中でピコーンと来たものは、まずやってみる。
やっていく中で、軌道修正や変更を加えつつ、その形をどんどんと進化させていく。
実験と言えば聞こえは悪いが、新しいアイディアやプランを躊躇なく投入できる場所として、
THE ポッシボーという存在はあるのだと思う。
そこに緻密な計算があるのか否かはまあともかく、つんく♂社長率いるTNXの仕掛ける戦略は、
とにかく奇抜で、ある種の斬新さに溢れているのは間違いない。
そして、メジャーではない分、空振りを恐れずにどんどん攻めていくことができるそんな環境は、
実際に、時東ぁみというクリーンヒットも生んでいる訳だし、
これから先も、つんく♂とTNXは、とてつもない物を世に送り出していく事だろう。


そんな、プロデューサー・つんく♂にとっての、自由表現の場としての役割は、
かつてモーニング娘。松浦亜弥、そしてBerryz工房が担っていて、
もちろん今ほど奔放にはできなかったではあろうが、「つんく♂プロデュース」という看板で、
自らの嗜好に沿った楽曲なり戦略をある程度のところまでは投影させてきた。
そして、それらはことごとく当たり、やがて3者ともがメジャーとなった事は周知の事実。
プロデューサーとしては至高の喜びだったではあろうが、
同時に、自由な表現ができなくなるというジレンマも生む事になり、
いい意味での「好き勝手」が許されなくなった事で、つんく♂と、
モーニングを始めとする本流組との関係は、今や完全にビジネスライクなものとなった。
アウトローを貫くメロン記念日も、今では他流試合が当たり前になったし、
今、本流組の中で、好き放題できるのは℃-uteくらいのものだが、その℃-uteもメジャーデビューを果たし、
その結果如何では、表現に制約も出てくるかも知れない訳で、
つんく♂の、「自社製品でやりたい放題」の傾向は、今後ますます強くなっていくだろう。
それと共に、本流組に対しては、一プロデューサーVS一タレントという、
なんとも他人行儀な関係がさらに続いていくような気がするし、
以前のアットホームなハロプロを知っている者としては、いささかの寂しさを感じずにはいられない。

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