333「メロンとモーニング」



モーニング娘。Wikipedia



一昨日あんな事を書いたからと言って、
別にモーニングさんに愛想を尽かした訳でも、興味がなくなった訳でもない。
2007年2月22日の今日も変わらず、ボクの中での最優先事項はモーニング娘。で不動なのは間違いないし、
この春のメイン・イベントは誰が何と言おうと、本体春ツアー『SEXY 8 ビート』であり、
今回は、実に数年ぶりにツアーを数か所回るつもりでいる。
もちろん、ニューアルバムの動向も大いに気になりつつ、
今では稀少(あるいはもうボクだけになってしまったか)となった、
グループ・モーニング娘。のファンとして、
まだまだこんなもんでバテてしまうつもりは毛頭ないのである。


前回コメント欄に寄せられた「別腹」の一言が、実に言い得て妙だった。


ついこの間まで、ボクは、ハロプロメンバーであるというだけで、
モーニング娘。メロン記念日を、同一の線上に立たせた上で物事を見ていた。
だからこそ、これまでメロンのライブに行かなかった理由を、
「本体に集中していてそれどころではなかった」などと、
モーニング娘。というグループそのものに求めてしまったり、
あるいは、メロン記念日の、モーニングにはないの奔放さや高い表現力を、
少しの嫉妬心も込めて、力いっぱい羨ましがったりしていた。
芸能人としての属性が一緒の2組なので、あるいはそれは、無理もない事かも知れないのだが、
ここにきて、メロンとモーニングは、全く似て非なる存在であることを改めて思い知らされ、
「モーニングも好きで、メロンも好き」というロジックが決して不自然ではないということを実感した。
そして、メロン記念日というグループは、完全にモーニングという主食とは
別のところに入る、ボクにとっての「別腹デザート」となった感がある。


アイドルというシステムそのものであるモーニング娘。に対して、
メロン記念日は「生身」というかリアルというか、歌一曲、セリフ一言に込められた魂の濃度が、
モーニングのそれとは比べ物にならぬ程高い感じがする。
もちろん、システマティックに作り上げられたモーニング娘。には、彼女たちにしか出せない味もあるし、
それが魅力だからこそ、ここにこうしてボクは何年も佇んでいるのだ。
でも、メロンの4人が「どうもありがとう」という言葉を放った時に感じた、
「本物感」のようなものには、大いにしびれざるを得なかった。
モーニングを追いかけていては、なかなかお目にかかれない思いの深さがそこにはあって、
2つのグループはあくまで「別物」なのだと、改めて思い知らされたのだった。


もうボクは比べない。モーニングはモーニング。メロンはメロン。
そして、お互いの事を気にすることなく、これからは両方とも目一杯見つめ続けていきたい。

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