328「6期の真実〜6期メンバーはモーニングのために行け!」



モーニング娘。Wikipedia



今年の5月6日、吉澤ひとみモーニング娘。を巣立つ。


これで、モーニング娘。の4期メンバーまでが全て卒業する事となり、
以降は、5期メンバーである高橋愛新垣里沙が、グループ内で最も長いキャリアを持つ事になる。
また、グループ史的に見れば、6期メンバーという括りになるが、
オーディションの経緯から考えれば、吉澤と同期であると言って差し支えない藤本美貴が、
その吉澤の後を受け継ぐ次期リーダーに指名された。
そんな風に、メンバーを統率、あるいは先導していく役割へと立場をシフトさせていく3人に代わり、
グループの実質的な推進力となり、その浮沈のカギを握るようになるのが6期メンバーなのである。


これまでは、「個性的」と称し、末っ子感覚でわりと自由にやってきた感のある6期メン。
久住小春の加入で、多少は先輩メンバーとしての貫録も出てきた昨今だが、
今後は、グループの中心選手として、モーニング娘。を代表する存在になっていかねばならないのと同時に、
育ちゆく後輩メンバーと、それを見守る先輩メンバーとの間に入り、その絆をがっちり繋いで、
グループの結束力をより強固なものとする「接着剤」の役割をも果たす事が求められる。
果たして、6期メンバーの3名は、そのミッションをクリアする事ができるのだろうか。


過去、リーダーが替わり、グループの世代交代が行われた事は何度かあって、
その都度、管理職的になった先輩メンバーに代わり、そのすぐ下のメンバーがグループの中軸となった。
途中参加である藤本以外は、例えば吉澤にしても、高橋にしても、あるいは新垣にしても、
リーダー、サブリーダー、そして先輩メンバーと、後輩メンバーとの中間で、モーニング娘。をしっかり支えてきた経験があるし、
もっと遡れば、あの後藤真希も、飯田圭織がリーダーとなり、
保田圭矢口真里が一段高みに上がった後には、後輩たちを引っ張った経験がある。
そういう面々に比べ、今の6期メンバーは、まだどこか「後輩風情」が消えないというか、
「別にやりっぱでも先輩がなんとか処理してくれるかも…」という意識がチラリと見え隠れしているような気もするのだ。
もちろん、そんな事ある訳ないっしょと言い切りたいところではあるけど、
今の段階ではまだ、彼女たちのユーティリティ・プレイヤーとしての適性がまったくの未知数なので、
こればかりは、本当になんとも言えない。だが、少なくとも、6期メンに適性が皆無だとはボクは思わないし、
自覚の芽生えが始まれば、おそらく6期メンバーは、見違えるようにシャキっとするようになるだろう。


なにより、もともと相当の「力」を秘めた3人なのだから、
今後のモーニング娘。はきっと、彼女たちを中心にして、すべて回っていくに違いない。

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