323「6期の真実〜序章」



モーニング娘。Wikipedia



新たな新メンバーも加入し、今やグループの中核を担う存在となった6期メンバー。
オーディション時に「問題児」などと言われて話題となり、
その一風変わった言動ばかりがもてはやされた時代から6期メンバーは、
中途採用」の藤本美貴も含め、ずっと「個性」というキーワードで括られ続けてきた。


もちろん個性的な面々であることは間違いない。
だが、6期=個性というステレオタイプのイメージがあまりに強いせいで、
ボクたちは、6期メンバーが本来持っている魅力を大きく見過ごしてしまっていたり、
あるいは、「個性的」と安易にカテゴライズしてしまう事で、
彼女たちのことを全部理解したような気になっていたりしまいがちだ。
そしてそれは、ボクのように、6期メンバーを注視する度合いの高い者ほど陥りやすい錯覚のようで、
ついこの間、なにかの拍子にボクはその事に気がつかされたのである。
「これではいけない」とばかりに、6期メンバーへの視点の角度を意識的に少し斜めにするようにして、
モーニング娘。を見始めると、エラいもので、「個性の6期」というイメージが、
実は彼女たちの本質とは微妙に異なるものなのだという事が、見えるようになってきた。
そして、不純物を除去した精神状態で、改めて6期メンバーを見つめ直してみると、
個性が強いなどという、そんな安易なイメージ付けなどでは、到底片付けることのできない、
彼女たちの持つ奥の深さ、そして、知られざる一面を、はっきりと見て取る事ができるのである。
その中からボクは、一つこんな事を感じた。


6期メンバーは、モーニング娘。を映す鏡である。


6期メンバーが、どう輝き、どう変化し、そしてどう歩んできたかをつぶさに考察する事で、
モーニング娘。というグループそのものの「今」と「未来」。
つまり、グループの行く末がくっきりと浮き彫りになるのではないかと、ボクは思っている。
そしてそれが、意地の悪い連中の喜ぶような、暗澹たるものなどでは決してないという事を、
来週1週間、このコラムを通して、ボクがこの手で証明したい。

75904