291「アンハッピーはもうたくさん。」



『℃-ute 村上 愛』について皆様へ大事なお知らせ(オフィシャルサイト)



ここ最近、ヲタ界隈を大きく騒がせていたメンバーが、
このタイミングで、しかもこういう形で姿を消す。
学業専念という「万能のおまじない」を、額面通りに受け止めるしか我々には術はないのだが、
下衆でなくとも「どう考えてもアレが原因だろ」と勘繰りたくなるというものだ。
まあ、小難しい事を思わずとも、例の一件こそが、
今回の脱退劇の直接要因である事は間違いないだろうし、
一度ならず二度ならず、またしても不幸な結果となってしまった事は本当に残念でならない。


「恋愛は してもエエけど バレちゃだめ」


ボクの持論は、そんな5・7・5に集約される。
花も恥らうなんとやらで、恋愛したい盛りだというのはよく解るし、
その衝動自体を咎めるつもりは、ボクには毛頭ない。
まして、恋をして綺麗になっていくのが女性という生き物であるならば、
少しくらいの恋愛経験は、大いに必要だとボクは思う。
ただ、彼女たちは、そこいらに海月のように漂っている、フツーの10代などではなく、
アイドルというジャンルの、れっきとしたプロフェッショナルなのだ。
これは何度も書いてきているが、アイドルというものは、
どんなに時代は流れても、どこまで行ってもやはり「夢売り商売」なのであって、
前時代的とか、思考がオヤジとか言われたとしても、
アイドルは男の影を決してちらつかせてはならない。それが鉄の掟というものである。
そして、恋愛していたとしても、それをおくびにも出す事なく、
いけしゃあしゃあと「あなただけのワタシ」である事を演じる事こそが、
アイドルにとっての「プロ意識」なのである。
写真を撮られてしまうなどもっての他。そういうワキの甘い事をしているようでは、
プロ意識欠落と言われても、ある意味仕方がないのである。


今回の事もそうだが、矢口が昨年引き起こした騒動というものが、
全く教訓として活かされていないというのが、ボクは実に嘆かわしい。
あの時受けた衝撃。苦悩。そして、そんな負の領域から脱するまでに要した長く苦しい時間。
至近距離とは言わないまでも、割合近しい場所に身を置く者なら、
あの時、矢口と彼女をとりまく様々なものが直面したクライシスを、肌で感じていたはずなのである。
「喉元過ぎれば熱さ忘れる」ではないが、矢口が何事もなかったかのように復帰し、
結構好き勝手喋っている姿が当り前のようになってしまった今、
油断する心というものが、それぞれの中で芽生え始めているのではないだろうか。
アイドルとしての自らを律する心を、改めて強く意識しないと、
この先、第2第3の同様事例も、決してあり得ぬ話でもないだろう。


今回の一件、軽率と断じるのは非常に酷かも知れないが、
やはり、自覚という点で、少し緩い部分があったのだと思わざるを得ないし、
彼女を慕う多くのファンが、たった数行だけのコメントをもって、
全てを承服するように強いられている現状を考えれば、
その責任はあまりにも重いと言えるだろう。

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