290「全集。」



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別にこんな事を自慢したってしようがないのだが、
ボクはこれでも結構、モーニング娘。の事をよく見ている。


地方に住むボクには、関東ローカルのテレビ番組を見る事はもちろんできないし、
インターネットで配信されている番組なども、制約等があってほとんど見る事はない。
唯一、彼女たちをリアルタイムで感じられるのは、毎週のハロモニ。だけである。
コンサートへの参加は1会場かせいぜい2会場がいいところだし、
当然、関東近郊や地方都市でのイベントになど、おいそれとは参加できない。
モーニング娘。に触れる回数だけを考えれば、
たぶん、どのモーニングのファンよりも、その頻度は少ないだろうと思う。
それでもボクが、彼女たちの事をよく見ていると言い切れるのは、
ボクが彼女たちを見つめるまなざしが、他のどのファンよりも、
遥かに真剣なものであるという自負があるからに他ならない。
余所見をする事なく、真摯にファンをやっていさえすれば、回数の多少などは然したる問題ではない。
というより、触れ合える回数が少ないからこそ、
限られたチャンスの中で、なるべく多くの物を吸収しようという本能が働くのだ。
それは、関東に住み、テレビなりイベントなりで、気軽に彼女たちに接する事のできる
環境に身を置く者には絶対に解りえない機微であり、
絶対に味わうことのできない、ファンとしての「贅沢さ」だとボクは思っている。


まあそんな感じで、ボクのように、普段から真剣にモーニングのファンをやっていれば、
彼女たちの成長の足跡や、心身の確かな変化などは、
別段意識せずとも自然に感じられたりするものなのだが、
視認範囲の広さ故、向けるまなざしの深さに乏しく、
ファンとして、今ひとつ散漫なスタンスをとりがちな人たちは、
彼女たちが、いかにして現在のような魅力を持つに至ったかという、
ある意味において、モーニング娘。を愛でる上での最大の醍醐味を、
しっかりと味わえていないのではなかろうかと、老婆心ながら思ったりするのである。
そんな不幸な人々にこそ、巷でウワサの写真集全集を手にとっていただきたい。
難しい事を考えずとも、ペラペラとページをめくっていくだけで、
その成長と変化が、手に取るように解ってしまう、これはまさにスグレ物であり、
「いつだって見れるから」などと油断して、うっかりモーニング娘。
サボってしまっていた時間を、ここぞとばかりに取り戻す為の「時の砂」でもあるのだ。


まずは本屋に行こう。上のリンクを辿ってアマゾンにアクセスしたって構わない。
そして、『ai』なり『Sweet days』を実際に手にとって、じっくりと写真を鑑賞する事である。
別に何を感じようと思う必要もないし、ただ気分の赴くままにページをめくれば良い。
そうして眺めていると、やがて時間を忘れ、被写体の魅力に引き込まれていくに違いない。
全てを見終え、冊子を閉じたその時、きっと彼女たちへ向けるまなざしは、
以前よりも、もっともっと真剣なものになっている事だろう。
そして、こう思うに違いないのである。


「俺って、このコたちの事、よく見てんなぁ…」