280「7.5 冬冬モーニング娘。ミニ!」



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なんだろう、この違和感は。


一体、この話をどう捉えればいいのか未だ困惑。だが、ただひとつだけ言えるのは、
このリリースをポジティヴに考えられるようになる為に、
相当な妥協とジレンマを強いられるであろうという事である。
もちろん、買うし聴く。それは間違いない。
連綿と受け継がれてきたモーニング娘。の、来るべき歴史の一ページを、
今更否定し疎かにするほど、ボクはまだ、モーニング娘。のファンとして落ちぶれてはいない。
しかし、「ついに来たか」の思いが、ボクのそんな自負を攻め立てる。
モーニングを愛する者として、悩ましい日々が続いている。


今回のミニアルバムの収録曲が、最新シングル『歩いてる』も含めて6曲。
それに、『レインボー7』以降にリリースしたシングルが2曲。
ツアー用に、最新シングルのc/wである『踊れ!モーニングカレー』と、
あと、評判のすこぶる良かった、リボンの騎士から1曲くらい出して、これで10曲。
フルアルバムとして、十分に機能するラインナップだし、
なにより、ツアー前にバリエーションを増やすという部分においては、
8枚目リリースというのも、決して突飛な話でもないと思うのに、
なぜ、敢えて企画色を前面に打ち出したミニアルバムというチョイスなのか。
しかも、「聖域」とも言うべきモーニング娘。のCDに、
℃-uteのメンバーが声を出すという、まさしく深い衝撃。
別に℃-uteに恨みはないが、プッチベストでもなんでもない、
モーニング娘。としてのリリースに、他のハロメンが登場するなどという事は、
まず考えられない話であり、私的に言わせてもらえるならば、
本来あってはならない事ではないのだろうかと思う。
だが、その禁はあっさり打ち破られる事となり、
始祖であり、ハロプロの存在と同義であったモーニング娘。でさえも、
特別視される事なく「ただのユニット」という位置づけに押しやられようとしている事実に、
ボクは、ただただ愕然とするばかりである。


別になんでもアリは構わないが、モーニング娘。というグループに関してだけは、
できれば横道に逸れては欲しくなかった。
モーニングはBerryz℃-uteとは違う、ハロプロの真の原動力なのだから、
もう少し、グループの持つ価値を踏まえた上で、
モーニング娘。を取り扱っていって欲しいものである。


それにしても、タイトルが『7.5 冬冬モーニング娘。ミニ!』である。
あまりに安過ぎて、本当、涙が出そうだった。