281「『Risako』〜菅谷梨沙子1st写真集」



Risakoamazon.com/購入もできます)



「小6」「写真集」でググってみたのである。


「小学6年生の○○ちゃんの今作は、児童ルック・ブルマ・スク水着での撮影。
                    思わず抱きしめたくなっちゃう、萌え萌え作品♪」
「可愛くて、なぜか色っぽい小学6年生△△ちゃん。
      今作は、ネグリジェと水着姿をたっぷりと。水着姿は超キュート&セクシーだ!」


…出てくるのは、実に絶望的な検索結果ばかりだった。
もちろん、ボクはこういう方面の嗜好は皆無であり、
少女のあられもない痴態にハァハァと息を荒げてしまう人間が、というか男が、
この世にいるという事が本当に信じられないのと同時に、
一体何を考えているのかと、腹立たしい気持ちにさえなる。
しかしながら、少女性愛を好む者のニーズが多いからこそ、
こういう背徳的な写真集の商売というものが成立する訳で、
少女を狙った愚劣で破廉恥な犯罪が後を絶たないという現実とも合わせ、
それが今の日本の悲しい現実なのだと、考えざるを得ないのは何ともやりきれない。
そして、今、アイドルを好きだという事と、ロリコンド変態の持つそんな嗜好とが、
ファン以外の人間の目からは、ほぼ同義として写っているという、
由々しき現実もまた、我々は直視せねばならないだろう。


2000年。それまで15年近く続いてきた【アイドル=オタクの物】という図式が、
モーニング娘。が市民権を獲得した事によって、ようやく氷解の兆しを見せ、
いわゆるフツーのお兄ちゃんお姉ちゃんたちの間でも、「モームスの○○はカワイイ」という会話が、
割と抵抗なくできるような、極めて具合のいい状況になった。
にも関わらず、作り手が、その路線をミニモニ。ハロプロキッズなど子供向けに特化し始め、
国民的アイドルを作り上げる事に躍起になっている間に、
折角いい具合になっていた一般層の支持も、あっけなく離れていってしまった。
気が付けば、ハロプロはローティーンのメンバーが幅を効かせる集団となり、
そんなハロプロの変化について行けず、多くのファンが淘汰された結果、
残ったのは、言ってみればもともとそういう気質を持っているコアなアイドルファンだけ。
そして、冷静になり、パッと今の状況を見つめれば、そこにあるのは、
唄い踊る少女たちに群がる、年季の入ったアイドルヲタという、
1980年代後半の、あのどうしようもなかった時期の再現。
しかも昔は、アイドルとは言え、もう少し年齢も高いものだったが、
今では13歳14歳は当り前という、文字通りの少女の世代に、
いい歳をした大人が、気違いじみた風情で熱狂しているというのだから、
そういう感覚の解らない者から、ロリコンド変態と一緒くたにされたとしても、
ある意味仕方がないと言えるだろう。


全く関係ないと言えばそうなのだけれど、
それでもやっぱりいろいろと気になってしまう、今回の写真集の話。
これからBerryzのソロ写真集をずっとやっていくのだとして、
最年少の菅谷梨沙子をトップに選んだ意図というものを考えてみるとき、
あるいはボクのような過剰反応も込みでの作戦なのかな、とも思ったりもするのだ。
ただ、確かに過剰気味にいろいろ書いたという自覚はあるが、
例えば水着姿の写真を、オッサンのファンがニヤニヤしながら
眺めている光景とかを、ふと想像してみたりするとき、
そして、その姿が「これぞハロプロファンの実態」などと思われてしまったりしたら。


それはもしかすると、物凄く大変な事なのではないだろうか。