278「モーニング娘。道重さゆみの 今夜もうさちゃんピース」



モーニング娘。道重さゆみの 今夜もうさちゃんピースCBC公式サイト)



この週末は関東にいた。


パシイベやら厚木やらスケバンやら、コラムのネタになりそうな話題の多い2泊3日ではあったが、
「そんな事よりももっと書く事が他にあるだろう、バカ!」などと、
そろそろツッコミも入りそうな気配が濃厚ゆえ、
今回は満を持して、例のラジオの新番組について放言してみたいと思う。


とは言うものの、オンエア第一回を目前にした今の心境はと言えば、
期待半分、不安半分というのがぶっちゃけたところなのである。
もちろん、道重さゆみという稀代のファンタジスタが繰り出す、
どこにどう転がっていくか、全く読めないソロ・トークへの期待感は相当なものだし、
なにより「道重さゆみがスキ」と言い始めて数年。
彼女が完全なるひとり立ちを果たすという事についての感慨は、
ちょっと筆舌には尽くせないものがある。
無論、新番組に対してのネガティヴ・ファクターは何一つないと言っていい。
ただ、いまだにボクの頭の中においては、
道重さゆみ」と「ソロのラジオ」というキーワードが、一本の線で繋がる事はなく、
「本当に一人でやんの?」という、何とはなしの不安感のようなものが、
胸に渦巻いている、というのもまた、偽らざる本音の他方なのである。


よく考えてみると、前任の石川梨華が『ちゃんチャミ』を始めた頃というのは、
彼女も、もうある程度は何でも、一人でできていたような気がするのである。
もちろん、現在のような、妙に小慣れたトーク回しや、
空気の読めた柔軟な仕切りの能力など、ラジオを経験したことで培われた実力は多い。
だが、そういうプラスαの部分を差っぴいて考えたとしても、
例えば、タンポポ時代にラジオ番組を担当していたという実績があったし、
それ以外にも、完全なる単独ではないにしろ、モーニング娘。という集団を離れた形で、
テレビなどに出演していた事も数多くあった訳で、
ソロでラジオをやると決まったとしても、布石はしっかりと存在していたのである。
ボクが、今回の新番組に対して抱く一抹の不安は、まさにそのあたりで、
現時点で、石川ほどの「ソロ経験値」がない道重さゆみが、
ソロのラジオという大役を、果たしてどうにかできるものなのか。
彼女がフリートークをこなし、リスナーからの投稿を紹介し、
番組の主役として、30分の完パケを綺麗に締めくくる。
そんな姿が、ファンとしては恥ずかしい話なのかも知れないが、全く想像がつかないというか、
第1回のオンエアが数日後に迫った今になってもなお、
新番組スタートの話すら、ノンリアリティの状態なのである。


もちろん、そんなボクのくだらない杞憂など軽く超越し、
きっと彼女は、楽しい放送を届けてくれるに違いないと信じているし、
彼女に経験値が足りないのであれば、それを底上げするべく、
投稿で援護射撃をする用意も、もはやしっかりと整っている。
あるいは、番組が成功する為ならば、このコラムを週2本に減らし、
空いた時間を、番組の為に費やしていいとさえ、今はも思っているくらいだ。
とにかく、ボクも含めた日本全国のさゆヲタの、ここがまさしく正念場。


10月5日。23時30分。
伝説の扉は、開かれる。