271「ハロヲタ日韓戦」



ゴマキが来た〜!ファン“韓”激(デイリースポーツ)



今回取り上げるトピックを初めて目にした時、
反省というか、いろいろと考えさせられる事が多かった。


ハロプロに限らず、日本のアイドルタレントが、
アジアの各国でも人気を博しているという話はあまりにも有名だし、
映像などで見ている限り、その熱狂振りは、日本のファンのそれと同等。
もしくはそれ以上だと言っても大袈裟ではない。
今回の記事でも、韓国にある私設のファンクラブには、なんと12万人の会員がいるそうで、
首都ソウルに後藤真希を召喚すべく、500人の署名を集めて
アップフロントに届けたというから、向こうのアイドルファンたちの、
相当の「おまえら必死だな」ぶりが伺える。
だが、その馬鹿らしいまで必死さが、今のボクたちに果たしてあるだろうか。


ボクたちは日本に住んでいて、日本を拠点に活動する後藤真希の姿など、
見ようと思えば割と簡単に見れてしまうという現実が確かにある。
それは仕方のない事なのだとはいえ、後藤真希を見たいと熱望してやまない
あちらの熱狂的ファンからすれば、ボクたちはとても恵まれた状況を生きている。
だが、そんな恵まれた環境が当り前であるがゆえ、
全部が全部とは言わないが、彼女を応援しようとする姿勢に真摯さを失ってはいまいか。
無論、そんな事はない。ちゃんとやってるぜと多くのファンは反論するだろうが、
向こうファンたちの姿を思うと、我々日本人の応援の在り方というものが、
どうも淡白に思えてしまって仕方がないのである。


日ごろから、ハロプロについてああでもないここでもないと、
ブツクサ文句ばっかり言ってるテメェにそんな事言われたくねぇ! は、ごもっともな話。
だが、「熱狂的後藤ヲタ」のお株を、それも異国の人間に奪われてしまうというのも、
なんだかシャクな話だとボクは思うし、
向こうの必死系に負けじと、ヲタ日本代表ももっとガムシャラに、
「やっぱご当地はすげぇ」と、向こうのヲタが舌を巻くほど、
ガッツいてっていただきたいものである。


それにしても、韓国で日本のアイドルの作品が公式にリリースされるというのは、
国を挙げて日本文化の流入を阻止し続けてきた、以前の韓国を思えば考えられない話だし、
時代の流れというものを改めて感じずにはいられない。
そして、その親善大使的な役割を、我らが後藤真希が務めるというのだから、
末端のヲタである我々からしても、なんとも鼻が高い心持ちになるというものだ。
そして、やっぱりあちらでも、ファンは「ゴマキ」とは言わず「ごっちん」と呼ぶ。
その事が妙に嬉しく感じたりもするのである。