255「大切な人」



保田圭Wikipedia



昨日、圭ちゃんに会ってきた。


狭いハロショの店内の、それも30分足らずのイベント。
面白い企画がある訳でもなく、豪華な景品が多数用意されている訳でもない。
近況報告と告知を交えたトークが淡々と展開され、
数十人の入場者がそれに耳を傾ける。
もはや楽しみは、トークの後の握手会のみというような風情。
(あくまでも風情の話だ。無論、ボクも含めて参加者がそんな事を思っていた訳ではない)
でも、ボクにとっては、とても実のある彼女との再会だった。


一言で言ってしまうと「目が覚めた」という感じ。


別に、ハロプロのファンとしての、今の自分の在り方が、
間違った方を向いているとは思わないし、
「ちゃんとやってます」という自信は常に持っているつもりだった。
だけど、彼女に優しく「ありがとう」と声をかけられた瞬間、
何よりも大切な荷物を、どこかに置き忘れてきてしまっている事に、
ようやくボクは気づいたのである。
保田圭という、ボクにとってかけがえのない存在を、
ずっとずっと変わらずに愛し続ける心。
他の誰に心を奪われようとも、彼女の事を決して忘れないように。
そして、モーニング娘。時代の彼女と共に過ごした忘れえぬ日々を、
常に心に刻みながら、慌しいファン稼業を生きていく…
そんな彼女への想いは、誰に何を言われようとも、
自らの手の中にちゃんと収まっているものだと、ボクは思い込んでいた。
だが、ボクの中で、彼女の存在が確実に「過去のもの」になっている事を、
彼女との再会を通して、ボクはイヤになるほど思い知らされた。
そして、帰りの車の中で、こんな事ではイカン。と、ボクは強く感じたのである。


だから何をしようという訳ではない。
ただ、歌がどうだ演技がどうだと、あれこれ言い訳を作って、
保田圭と真正面から向き合う事を、サボり続けてきた日々を反省し、
今一度、彼女という存在の大きさを再確認して、
ファン生活を、もう一度足元から見つめ直してみようとは思っている。


ともあれ、彼女とまた会えたという事を、今は素直に喜びたい。
そして、改めて感じずにはいられない。
保田圭よ、あなたはやはり素敵である、と。