254「勝利の”逆”女神」



WaTとハロプロが異例の“競作”…「世界バレー」公式テーマサンケイスポーツ



古参ファンにとっては「またか」の思いが強いニュース。


実は…などと大仰に構えるほどプレミア感のある話でもなく、
ちょっと長い目にファンをやってる者なら、よく知る話なのではあるが、
知らない人がいるとアレなので、一応説明しておくと、
モーニング娘。と、TBS系のパレーボール中継のサポーター役
という取り合わせは、今回が初めてではない。
遡ること6年前。2000年の初夏にTBSが独占中継した、
女子バレーシドニー五輪最終予選の、
『GO!GO!ニッポン!応援団』なるものに、当時のモーニング娘。が抜擢されている。
まあ、あくまでも本チャンのシドニー五輪のサポーター役がメインで、
女子バレーの方は、言ってみれば「ついで」のニュアンスも強かったが、
今ではちょっと考えられないくらい、数字を持っていた
当時のモーニング娘。が、応援役を務めた事で、大きな話題を呼んだのも懐かしい。
ちなみに、今の全日本のエース栗原恵も、大山加奈も、
そして、かおる姫もいない時代の女子バレーのお話である。


まあこういう意地の悪い事もあまり言いたくないのだが、
その女子バレーの最終予選の結果は、惨憺たるものだった(総合6位で五輪行きを逃す)。
別にモーニングが応援したから敗れたという訳ではないのだが、
なんとなく気が悪い。そしてこれが「ハロプロ絡みのスポーツに良績ナシ」という
全く有難くないジンクスの第一歩だったようにも思える。
ソルトレイクシティ楽天。そして、なでしこジャパン
もちろん偶然の産物と信じたいが、「ことごとく」とも言える結果だけに、
今回の世界バレーの結果の行方も、いささか気になってしまう。
そして、もう一つ気になると言えば、スポーツを追いかけるハロプロの節操の無さであろう。


フットサルのハロプロというイメージが強い昨今なのだから、
そのイメージでずっと押せば良いのにと思うのだ。
ビジネス上の事情があるとは言え、何も思い入れのない野球の応援団を
買って出ることは、かえってマイナスイメージになるような気がするのである。
バレーボールもまたしかり。ただ賑やかしでワーっとやるのが役割だからと言われれば、
それは確かにそうかも知れないが、大会の面白さを世に知らしめる役割なのであれば、
それなりに競技に思い入れを持つ必要も出てくるだろうし、
「説得力」という観点から見て、現在のハロプロにそれが全うできるかと言えば、
微妙と答えざるを得ないのが現状だろう。
まあ、フットサル以外はあくまでも「芸能のお仕事」と割り切っての活動だろうが、
もはや、以前のように「居るだけでなんとかなる」という存在ではない今のハロプロ
立ち振る舞いにも中身が求められる状況で、今回の仕事をどこまでこなせるのか。
正直、ボクには全く予想も付かない。