247「Who are you?」



ハロー!プロジェクト・エッグWikipedia



コンサートのラストで、MCの矢口真里が全ての出演者をコールしていく。
その前半部分のこと。全く聞いたことのない名前が、それも結構な時間続いたのである。
しばらくキョトンとしながらステージを見ていて、疑問は氷解。
まあこの場であえて説明するまでもないだろうが、
それは、今回のハロコンに参加しているエッグのメンバーの名前だった。
2時間近くステージを見ていて、それも失礼な話のような気もするけど、
でも、キョトンとするしかなかったボクの勉強不足というものは、
この場合ハロプロのファンとして、恥ずべきものなのだろうか。
まあ、ボクはエッグといえば、岡田唯やんと、是ちゃんこと是永美記しか知らないし、
勉強不足は勉強不足で間違いはないのかも知れないけど、
なにせ、エッグのメンバーなんて、はっきりと顔も見た事がなければ、
名前なんてもちろん知らない。というか、それ以前にエッグのメンバーが、
今現在何人いるのかという事が解らない。というより、教えてもらってもいないのだ。
エッグの事について、全く何も知らないボクは、確かに勉強不足かも知れないが、
それが特別な事だとは思わない。むしろ、多くのハロプロのファンたちが、
大なり小なり、みんなボクと同じような事を感じているのではないだろうか。


実はエッグの奇奇怪怪については、何度かコラムでも取り上げている。
その度に同じ事を言うのだけれど、オーディションから選出された、
いわゆる合格者が正確に何人いるのか。その合格者がどういう人となりなのか。
そしてなにより、彼女たちがどういう能力や才能を持っているのか。
オーディションという催しには、絶対に不可欠なそんな情報が、
全くとは言わないまでも、ほとんどボクたちのもとに下りて来ない。
言い方は悪いが、一握りのピカイチ素材以外は単なる「消耗要員」と位置づけ、
そのまま消え去ってしまったり、あるいはハロプロと名の付く以外の場所に
行ったりしても、極力影響が少ないように、そのような秘密主義を敷くのか。
あるいは、エッグという位置づけを、将来の1軍ベンチを彩る人材を育成する為の、
妥協許さぬ本格的な「ファーム」として機能させる為に、
わざと、陽を当たらせぬように努めているのか。
真相は藪の中だが、言える事はただ一つ。
徹底的に馴染みの薄いエッグのメンバーが、
ファンの中で「別にどうでもいいような」存在になっているのだとしたら、
例えエッグオーディションにどんな高尚な目的があるにせよ、
ハロプロにとって、あまりポジティヴな要素にはならないのではないかという事である。


やっぱりまずは、現在のエッグメンバー全員の、名前と顔くらいは
何らかの形で公表するべきであろうとボクは思う。
基本的なデータを知っているだけで、
見ている方の受け止め方はずいぶん違ってくるはずだし、
そういう中で、ファンの中に、メンバーへの親近感が沸いたりすれば、
仮にデビューや、媒体露出という段になった時、
ファンたちがとっつきやすい状況を生むのは間違いないだろう。
いや、もっと基本的な段階として、ハロプロのファンであるはずなのに、
顔も名前も知らない、全く謎の存在が、それも数多くいるなどという
意味の解らない状況を、いち早く脱する事こそが肝要なのではないだろうか。