212「唄ってください」



保田圭 舞台「ネムレナイト」に出演!(オフィシャルサイト)



この複雑な心持ちは何なのだろう。


他のどのヲタよりも、彼女の飛躍を願っている自負があったはずなのに。
彼女が表現する全ての物を、ずっと受け止めていける自信もあったはずなのに。
表現者」として様々な場所に飛び出して行き、大きく飛躍すればするほど、
彼女はボクの中で、どんどんと遠い存在になっていく。


保田圭には、ずっと唄っていて欲しかった。
わだかまりをゆっくりと解いていけば、ボクの思考はそこに到達する。


もちろん、女優という道を志し、舞台で演じてみせる彼女も素敵だ。
だが、唄っている彼女はもっと素敵だという事を、ボクはよくよく知っている。
だから、女優業に偏りつつある彼女の活動を見ていると、
「なぜ唄わないのだろう…」と、ボクは不思議で仕方がないのだ。
もちろん、彼女にとっては、歌と同じくらいに演技も大事な道なのだろうとは思うが、
歌声を熱望しているボクのような者にしてみれば、舞台ばかりでなくて、歌もじっくりと…」
なんて、そうつい思ってしまいがちにもなろうというものだ。


金輪際、未来永劫唄わないなんて事は、まずありえないだろうけど、
現状、彼女の歌声を聴く機会に乏しいのは間違いない。
寂しいとは思いつつ、それが彼女の生きる道であるならば、
ぐっと堪えて見つめ続けるのが本当のヲタなのだろうか。


彼女の唄が、無性に聴きたい。