200「提言・Hello!Project 後編〜メンバーたちへ」



ハロー!プロジェクトWikipedia



彼女たちは、アイドルという名の立派な「プロフェッショナル」である。
というボクの持論は、何かある度ごとにこのコラムで展開してきた。


プロというのは、言い換えれば「職業」だ。ある仕事を専門的に行い、
そしてその仕事に見合うだけの対価を得る。それがプロフェッショナルの全てである。
金を取るのだから、当然、完成形はそれなりのクオリティでなくてはならないし、
仕事にはきちんと責任を負わなければならない。もしも仕事が雑だったり、
見栄えの良くない完成を見た時には、それなりの叱責や批判を受ける。
社会においてはそんなもの、ごくごく当たり前の話である。
では、彼女たちアイドルのプロの仕事とは。
それは、自らを応援しているファンたちの「アナタだけの私」で常に居続ける事だろう。
時には甘い歌声を聴かせたり、時には愛嬌ある笑顔を振り撒いたりという
様々なメソッドを上手に用いて、いかにファンたちを巧みに騙していくか。
気分良く騙されているファンに、いかにたくさんお金を落とさせるか。
言い方はいささか下品だが、アイドルのプロの仕事とは、すなわちそういうものだとボクは思う。
そして、そういうアイドルとしての生き方に、常に責任と自覚を持ち、
多くのファンの想いを背中に背負って日々を生きているのだという事を決して忘れてはならない。


話はそれるが、やった事はともかくとして、加護亜依がああいう騒動を起こした背景にある
「責任感」や「自覚」の希薄さについて、ボクは、それが彼女だけのレアケースであるとは
決して思わなかった。特に、10代半ばの若いメンバーたちに、
プロであるという自覚、そして自らの言動に対する責任感がしっかり備わっているのかは大いに疑問。
というか、そんなものは付け焼刃で教え込んだところで、決してすぐには身につかないし、
第一、加護ですら18になって、ああいう失敗をしでかして、ようやく気がついたくらいだ。
ましてや矢口なんて、理解力も持ってるいい大人なのにも関わらず、
何が一番大事かを見誤って、ファンの期待を大きく裏切るような事をしてしまった訳だから、
若いメンバーなど何をか況や。今は、事務所の人間に言われたからそうしているのだという程度で、
たぶん、プロだとかヘチマだとかなんて事、全く考えちゃいないだろう。


枝葉がずいぶん長くなったが、要は、プロであるという事を常に自覚し、
そして、我々が納得できるクオリティのパフォーマンスを見せてくれさえすれば、
何も言われなくてもそれなりの木戸銭は払います、という事なのである。
写真週刊誌や、インターネットの掲示板などで突付かれてボロが出てしまうような、
安いアイドルに成り下がるような事などなく、常に「女性アイドル界の盟主」として
君臨し続けていって欲しい。そう心から願うが故の、大所高所からの高飛車な提言。
どうか、平にご容赦を。無論、ボクの生き様はただ一点。


生涯一ハロプロヲタ。


そして、週間Hello!Project批評。も、サードシーズンへ。