180「アヤカノキセキ」



アヤカWikipedia



何か一つでも他人より秀でてたものを持っているという事は、
生きていく上において相当大きな武器となる。
別にそれがどういう類の才能であっても構わない。
とにかく、それは他人には無く、自分だけが持っている特技なのだと自負さえできれば、
いつかはその武器をもって成り上がれる時が必ず訪れる。
逆に言うと、どれだけ平均点や偏差値が高かったとしても、輝ける物がなければ、
溢れる人の群れの中に埋没し、人生もそこそこで終ってしまうものだという事である。
別に平均点内の生き方を否定したりはしないが、ありふれた日常に埋もれていくより、
突出した個性で他人とは違う生き方をする方が、人として有意義だというような気もしてしまうのだ。


芸能界に目を転じてみると、一般社会よりもその傾向は顕著だと言える。
歌やダンスや演技などは、その巧拙はともかくとしても、ある意味こなせて当たり前の世界。
タレントとしての行く末の鍵を握るのは、そこから先のプラスアルファの部分なのである。
楽器ができたり、ファッションモデルとして通用するようなプロポーションを持っていたり。
なんでもいいから人とは違う部分を持ちえているかどうか。
タレントとしての浮沈は、そういうところがポイントになると言っても決して過言ではない。
そういう意味において、ネイティヴな英語を操るアヤカが輝ける場所や機会が、
もっともっとあっていいと思うのだが、現状はなかなか厳しい状況下にある。


あれだけのスタイルと美貌があり、ダンスにも歌にも長けている。そして、ネイティヴスピーカー。
ちょっと考えただけでも、彼女の持つポテンシャルは相当のものだし、
彼女がタレントとして進むべき方向性の選択肢は数限りない。
その英語力を活かし、少し本格的に経験を踏めば、
例えばFMのDJなどをやらせても様になりそうだし、
歌とダンスの実力を、その色っぽい風貌と絡ませて、
マドンナのようなセックスシンボル的アーティストに仕立てたりすれば、絶対にハマってくるはずである。
というか、こんな素人考えでも、あれこれ彼女を引き立たせる展開は思い浮かぶというのに、
実際の作り手たちは、なぜ彼女を本気で売ろうとはしないのだろうか。
決して他のハロメンに比べて実力不足だとは思わないし、
それどころか、キャリアに裏打ちされた確かな力を彼女は持っている。
今の「飼い殺し」のような状況が得策であるとは絶対に言えないし、
彼女のフィールドを広げてやるという事は、
すなわち、ハロプロの視野がさらに広くなる事と同義であり、
斜陽と言われて久しいハロプロにとっても、絶対に損な話ではないと思うのだが。


とりあえず2006年は、彼女に羽ばたいてもらいたい。
というか、少しの推進力さえあれば、確実に大物になる素地をアヤカは持っている。
ココナッツ娘。という、ある種の「呪縛」から、本当の意味で開放されたその時。
もしかすると、我々は奇跡を目の当たりにするかも知れない。
なんて、ついそんな気がしてしまったりするのである。