177「fleur de fleur(フルール・ド・フルール)〜美勇伝1st写真集」



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何気に石川梨華について書く回数が多いですね、
と、読者の方に指摘された事がある。そんなまさか…と調べてみて自分で驚いた。
なるほどここまで、確かに彼女を取り上げたコラムが多く、
しかも、その内容は彼女にエールを送るかのような温かいものばかり。
無論、ハローの中で彼女だけに特別に意識を向けているという事はなく、
「満遍ないハロー愛」という、ボキのヲタとしてのポリシーにおいて、
彼女もまた、その中の一人である事に揺るぎはないつもりだ。
一体、彼女の何がボキにコラムを書かせるのか。
…などとそんな大きな風呂敷を広げずとも、考え始めて数分で答えが出るほど、話は単純だった。
つまり、ここ1年ほどの石川梨華は「ニュースな女」だったという事である。


モーニングからの卒業という大きな転機もさることながら、
例えばエコモニ。しかり、美勇伝しかり、フットサルしかり…という具合に、
ハロプロに関わる大きなトピックの傍らには、必ずと言っていいほど彼女の存在があった。
つまり、ハロプロの動きを追えば、必然的に彼女の一挙手一投足に突き当たってしまうのである。
そこにきて、どんな場面であっても常に自分の100を出すべく、
有り得ないくらいの頑張りを見せるのが石川梨華という女性である。
昔から見慣れている、そんな彼女のひたむきな姿に
つい目が行ってしまうのも、自然の成り行きというものだろう。
だから当然、ハローに関する森羅万象を扱う当コラムに、
ニュースな女であるところの石川梨華が登場する機会も、自然と多くなるという訳なのだ。
そんな中でも、ボキが特に注目しているのは、自らの看板でもある美勇伝のリーダーとしての彼女。
以前書いたように、実力者が集ったユニットである美勇伝
3人それぞれが別のベクトルに向かって放つ強すぎる個性は、爆発的なポテンシャルを秘める反面、
ユニットとしてのパランスを崩しかねない諸刃の剣。事実、三好にしても岡田にしても、
蓋を開けてみれば、天然なのか計算なのかさえもよく解らない強烈なキャラだった。
しかし、ぱーっとどこかに飛んで行ってしまいそうなユニットを、
リーダーの石川が、絶妙の手綱捌きでコントロールしている。
ユニットにとって必要なものはなにか。また、ユニットの中で個性を出していく術とは。
モーニング時代、さまざまなユニットに所属してきた石川の経験則が、
確実に他の二人に伝承されつつあり、それを起爆剤として、
美勇伝というユニットは今年以降、さらに大きく成長していくことだろう。


その飛躍の確かな「手応え」となるのが、
今回の写真集『fleur de fleur(フルール・ド・フルール)』ではないだろうか。
美勇伝としては、もちろん初めての写真集。昨年には、三好と岡田で
写真集『ハロハロ!』をリリースしたが、今回は正真正銘、美勇伝濃縮100%の写真集。
しかも石川梨華的には、7月のフォトブック、そして11月のエコモニ。写真集に続いてのリリースで、
その異例とも言えるハイペースには、ただただ圧倒されるばかりである。


今回、ボキが声を大にして言いたいのが、写真集の「味わい方」についてである。
特に美勇伝の3人が写真集を出すと聞くと、どうしても、
いわゆるセクシー方面に目が行きがちになってしまう。
まあ、そういう売りという部分も否めないところではあるし、それも楽しみ方の一つではあろうが、
プロポーションだとか、しどけないポーズだとか、そういう即物的な所に目を奪われる事で、
写真集本来の良さに気がつかないのではないか、という気がボキはするのである。
タイトルの通り、色とりどりの華々が咲き乱れるかのような鮮やかなソロショット。
そして、プリズムのような神秘的な輝きを放つ、美勇伝というユニットの真実の美しさ。
ページをめくっていく度に、どんどんと3人の魅力に吸い込まれていく、究極のマーベラス
そんな写真集の仕上がりを、手にした者には、存分に味わって欲しいものであるし、
美勇伝とユニットが秘める、極限の可能性をこの写真集から感じられたとしたら、
きっと明日から、寝てもさめても美勇伝。そんな生活になってしまうかも知れない。