171「ハロプロ2005下半期総集編/7月〜9月」





春のような殺伐とした話題もなく、比較的平穏に過ごせた夏ではあったが、
相変わらずいろいろとモノを考えさせてくれたのがフットサルだった。
3ヶ月の間に2度も取り上げ、顰蹙もお構いなしに「否定論」をぶちまけているあたり、
我ながら粘着質だと思ったりもするのだが、
ボキがコラムに込めた「早くこっちに戻ってきてモーニング娘。に専念してください」という
ささやかな希望も空しく、ガッタスは「スフィアリーグ」なる、長期スパンのリーグ戦に参入。
今後約1年間を通して戦い続けるのだそうである。


確かに最初は、モーニングのメンバーや後藤真希がフットサルをやるという、
言ってみれば「目玉商品」が必要だったのだ。.
そして同時に、フットサルには縁遠いヲタ連中をも巻き込み、
無理くりコンサートで応援歌を練習させたり、
フジテレビとタッグを組んでメディアを大々的に使ったりと、
一大キャンペーンを繰り広げてきた中で、
女子芸能人フットサルという芸能ジャンルは見事に確立された。
そんな状況下で「女子芸能人フットサルチームのパイオニア」としての使命は十分果たしたし、
リーグ戦が機能するだけのチーム数も揃っている訳だから、
もうそろそろガッタスのあり方を見つめ直してもいいのでは?と思うのだ。


もはや目玉商品がなくとも、芸能人女子フットサルというジャンルは、
営業的に十分「勝ち」の見込めるビジネスとなったのだし、
ガッタス撤退とまでは言わないまでも、華やかさ重視のメンバー構成をこの際改め、
本気で勝ちに行くチームを作るべく、練習に専念できたり、他の仕事という理由で試合に穴が開く事のない、
本格的な布陣を作りあげていただきたいと切に願う。
そしてその一環として、とりあえずモーニング娘。のリーダーをリーダー業に専念させてやっていただきたい。
しつこいようだが、ボキは何度でも言う。
「よっちゃんはモーニングのリーダーとガッタスのキャプテン、ちゃんと両立してます!」
いや、両立可能なんて事は解っているのだ。問題は両立云々の部分よりも、
フットサルが原因で歌とダンスに支障が出るかも知れないという事。
もし怪我でもして、コンサートに穴が開くような事態になってしまった時、
誰がどういう形で責任を取るというのか。そんな事が起こらないように、
ボキは何度でも問いかけていくつもりである。


そんな心持ちだから余計に、この夏は、松浦亜弥が見せるステージや歌声が、心に響いて仕方がなかった。
姫路の里帰りコンサートは、久しぶりに「コンサに参加した」という実感を抱かせてくれたし、
9月にリリースされた『気がつけば あなた』は、今年のハロー楽曲の中でもピカイチの作品。
そしてなによりも、彼女が「松浦亜弥として存在する」事だけに専念してくれているのが、
心底羨ましかったし、彼女の姿にこの夏のボキは幾度となく元気付けられたものである。


そして季節は夏から秋へ。


平穏だった日々一変。ボキはとうとう怒りオヤジと化してしまう事になる。