170「週ハロX'mas特別篇・聖なる鐘が響く夜」




…もしもし?
…あー…うん。起きてたよ。今?…ちょっと…ね。
…明日?うん。雪が心配だけど遅刻は…しない…はず…
っていうかぁ、それ心配すんのはそっちの方でしょ。こないだだって遅刻したし…
『電車乗り遅れちゃってさー』とか、そんなのぜんっっぜん言い訳になってないから。
っていうか、すっごい寒かったんだからね、あの日。
寒いし、変なおっさんジロジロ見ててウザいし、ケイタイの電池なくなんの早いし…
もう超泣きそうだったんだからね、マジで。っていうか、顔見た瞬間ちょっと泣いたしね。
……笑い事じゃないって。明日もそんなのヤだからね。絶対ぜーったい時間通りに来てよ。
絶対だからね…



え?…何?いきなりどうしたの?……
うん…
うん……
…えー…恥ずかしいよそんなの……
…いーやーだ。…ヤだよー…だって超ぉ恥ずいもんそんな事言うの……
えー………
今言わなきゃダメなの?……
…明日会った時じゃダメ?……



…わかった…
……1回だけだよ?……
…はぁ……
…緊張する…


…………スキだよ……


いヤだーもー!!!超恥ずいぃ!
…はー…もう超緊張したじゃんかぁ!
っていうかさ、明日会ってからだって言えるし聞けるしさぁそんなの。
…あー、なんかちょっとカラダが変になってきた…
明日の準備いろいろあるから、もう切るね。
…うん…じゃあ明日。…うん……
いやいや遅刻はお互い様だから……うん……うん…
…じゃあね。……
…あっ、ちょっと待って



…chu



…明日遅刻しないように。心の目覚ましかけといた。
…じゃあね。おやすみ。……



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このテキストの正しい楽しみ方。


1.まず、任意のハロプロメンバーを脳裏にしっかりと焼き付ける。
2.そして、そのメンバーと「付き合っている」という設定に入り込む。
3.その上で、


   明日のイヴのデートの打ち合わせに電話したのだが、
   声を聞くうちに愛しい気持ちが募り、つい「好きと言ってくれ」とせがんでしまう。


というシチュエーションを心で演じながら、上のテキストと対峙します。
応用編として、例えば推しメンがヤンキャラの場合は
台詞回しをわざと冷たい感じに変えてみたりするというのも有効です。



明日のクリスマス・イヴを一人で過ごすというロンリーチャップリンな貴方に捧げる
ボキからの愛情たっぷりのクリスマスプレゼント。
ぜひ、ご笑納くださいませ。