165「ドリームチームが聞いて呆れる」



紅白で“モー娘同窓会”スポニチアネックス)



彼女たちだって、かつてはモーニング娘。のメンバーだったじゃないか。
変わらずに今もモーニングを見つめ続けていると言うのならば、
彼女たちがグループを彩った時代にも、今と同じだけの情熱を注いでいたはずじゃないか。


ボキだって馬鹿じゃない。そんな理屈は解り過ぎているほど解っている。
それでもやっぱり、今回のドリームチームの話はどう考えても釈然としない。
まだ演目の詳細が判然とはしないので、『直感2』や『色じれ』が聴ける事を信じてやまないが、
もし仮に『ラブマ』だけで全てが完結してしまうのだとすれば、
吉澤ひとみがリーダーを努めるモーニング娘。は、
「死に体」を宣告されたも同然だ。いや、その事自体はどのようにでも繕える。
ボキが最も口惜しいのは、推しメンがどうとか、オリメンもいないモーニングがどうたらなどと、
仮にも今まで熱狂を与え続けてきてくれた存在に、浅はかに砂をかけ続けた連中の
「そら見た事か」という増長の高笑いを生んでしまう最悪の展開になってしまったという事が、
ボキには、ただただやるせなくて仕方がないのである。
「今が」「昔が」という論争が、どこまでいっても不毛だというのは、
いろいろな人間と話してきた中でもう十二分に実感したし、
腹に一物持っているとしても、もう火種を撒かぬまい…と、そう思っていたのだ。
モーニング娘。の今についていけない者たちの減らず口などは、
所詮犬の遠吠え以下なのだと、そう割り切って自分のポリシーと向き合い始めた矢先のこのニュースには、
怒りとか不愉快とかよりも、虚しさを感じずにはいられなかった。
夏ハローで披露された卒業メンバーだけのラブマには、ボキも熱狂したクチだ。
でもそれは、あくまでも数公演限定の「プレミア・アトラクション」だったからであり、
まだグループが存続しているのに「再結成」などと銘打つ本末転倒は、
本来2度もやってはいけない飛び道具なのである。


何度も書くが、今回のこのドリームチームの話は、
吉澤ひとみが率いる現在の10人体制のモーニング娘。と、
そのグループを支持する者たちに対しての明らかな冒涜行為である。
なぜなら、モーニング娘。は、昔を懐しみ、まったりと回顧を楽しむような
「終わった」存在などでは決してなく、リアルに今を生きる、現在進行形のグループだからだ。
冒頭書いた事をふまえたとしても、この話に到底納得はできない。
モーニング娘。というグループを愛するボキは、当然大晦日にはNHKにチャンネルを合わせる事だろう。
でも、ただ漫然と演目を受け止める事はしないつもりだ。
釈然としない気持ち。そして、現在の10人編成のグループだけがモーニング娘。なのだという
確かな思いだけはしっかりと胸に秘め、ドリームチームと対峙しようと、今はそう思っている。


支持してくれるヲタがいなくても一向に構わない。
これは、ボキのモーニング娘。ファンとしての、偽らざる心の叫びである。