135「戦い済んで、日が暮れて。」



田尾監督、1年で解任=本拠地最終戦の前に通告−プロ野球・楽天 (Hello! Project 公式サイト)



楽天田尾監督の解任におけるひと騒動を見ながら、
その物事の本質とは一切関係なく「ああもうペナントレースも終わりなのか、早いものだ」
みたいな感慨に耽っているのは、なにもボキだけではあるまい。
モーニング娘。とも深く関わった東北楽天ゴールデンイーグルスの創設元年。
すったもんだあったそんな1年も、まもなく終わろうとしている。


50年ぶり新規参入球団の公式応援歌担当という鮮烈な第一報。
久米島キャンプ訪問。そしてボキも参加した本拠地開幕戦のパブリックビューイング行脚。
楽天絡み」の仕事に彩られた感がある2005年のモーニング娘。だった。
当時、公式応援歌担当のニュースに際して書いた当コラムでボキは、
野球に全く興味のないヲタが、イベント目当てに球場を占拠するなど、
球団を本当に愛そうとしている地元のファンを邪魔してしまうという懸念はないのか。
みたいな事を書いている、(#016「THE マンパワー!!!〜モーニング娘。25thシングル」)
まあ今にして思えば、楽天ファンでもないのにPVに参加して、
握手会にガッついてた人間にそんな事言われたかないという話なのだが、
その後、そのPVにおいて、やっぱりというかなんというか、
野球に見向きもしないモーヲタを目の当たりにするに至り、
確かにイベントの趣旨や内容そのものへの疑問点というのは否めないせよ、
みんないい大人なんだから、場に合わせる気遣いあってもいいと思うし、
イベントのたびに、ああいう雰囲気が作り上げられてしまう限りは、
モーヲタがガチの楽天ファンに受け入れられる事はないのだろうな…
などと、持論に変な形で納得してしまったりしたものである。
球団としてどれだけ負け続けようと、選手の首がジャンジャン斬られようとも、
たぶんそういう、野球本来の部分とは全く異質のレベルで、
この一年、多くのモーヲタ楽天というチームとしてきた気がするのだ。


そして、それは当事者であるモーニング娘。にも、割と同じような事が言えたりする。
フットサルに汗を流した話や、日本代表のサッカーが素晴らしいという話は事あるごとに聞けても、
楽天が球団初の連勝をしました」とか「最近野球をよく見るようになりました」
なんて話はほとんど聞こえてこない。そういうものだから仕方ない、というのは解ってはいても、
あれだけ鳴り物入りでやいのやいのと言ってた割に、「お仕事」以外では、
楽天や野球といったものに全く関心がなさそうな雰囲気なのは、いささか解せない部分もある。
ただまあ、彼女らが自主的に野球に興味を持つという事はあまり考えられないし、
そういう方向に雰囲気を作っていけないスタッフの怠慢であろうとは思う。
PVにおける「野球を見ないモーヲタ」と同じで、
仮にも野球にまつわる仕事を継続的にして(させて)いるのなら、
嘘でもメンバーが野球に興味ありげに振る舞えるように導いていくのがスタッフの責務であろう。
フットサル(サッカー)という、スポーツ界における野球の「好敵手」が重用されているという
動かしがたい事実があるだけに、そのあたりはもうちょっと考えてもらいたいものである。


しかし、監督が田尾氏だったからこそ、
モーニング娘。の起用も許されていたのではないか、なんてチラリと思ったりもするし、
監督がアノ方に変わるという情勢必至の今、
モーニング娘。楽天の関係は一体どうなっていくのだろう。


まあ、ボキも含めた多くのモーヲタ的には、
楽天仕事から手を引いてもらっても、なんら問題はなかったりするんですけど。