105「今、改めて、フットサル不要論。」



芸能人女子フットサル「すかいらーくグループ冒険王リーグ」開催決定!ハロプロ公式サイト)



そもそも、地上波の全国ネットでは、ワイドショー関係以外で
フットサルの試合をやってるところを一度も見たことがない訳である。


CS環境がないボキにしてみれば、
「試合で優勝しました!」とか、「○○のシュートが決まりました!」とか、
そんな話を聞いたところで「ああそうですか」としか言いようもなく、
じゃあ試合をライブで観戦しようかと言っても、
開催されるのはド平日の、しかも関東地方ばかりで、とても見に行けるものでもない。
そのために仕事休むとかっていうのもなんか違うと思うし。
そんなもんだから、フットサルの雑誌が出ましたとか言われても、
大して食指そそられる訳でもなし、第一「コレナガチャンって誰よ?」という話で、
もう一にも二にも、ガッタスに対する馴染みが薄い。


それに加えて、特に最近のフットサルを中途半端に真剣にやり始めている傾向。
この8月の大会、そして公開練習と称したイベントなどの異常とも思える過密日程を見て、
ボキのようにフットサルにまったく興味のない人間が、
「こんな事で夏のツアーとか大丈夫なの?」という心配を募らせてしまうのは至極当然だし、
言いたくはないが、頭に浮かぶのはやっぱり「本末転倒」の4文字だったりするのである。


前々から口が酸化するほど言い続けているのだが、
ハロプロのみなさんの本来のお仕事は、あくまでも
歌を唄い、ダンスをし、カワイイ笑顔をみんなに振りまく事なのであって、
朝練や合宿を重ねてフットサルの腕を上げ、
試合に勝った負けたで一喜一憂する事などでは決してないのである。
アイドルはなんでも屋であり、フットサルも芸能活動の一環だと捉える向きもあるが、
少なくともフットサルをやる事で、歌が上達したり、ダンスにキレが出たり(まあこれはなくもないか)、
はたまた美しさに磨きがかかったりする事はまずありえない。
また通常の芸能活動に比べ、ケガや疲労というリスクの可能性が
「格段に」高いフットサルが、歌やダンスと同様の芸能活動だとはとうてい考えにくい。
言い方は悪いが、本業以外の余計なものの域は出ないと思うのだ。


それに、他の事務所のチームメンバーのように、
フットサルだけにたっぷりと時間の取れる、いわゆる2軍3軍的なタレントばかりならともかく、
ガッタスのメンバーは、皆それぞれに一定のスケジュールを抱え、
その上で、なおフットサルをもこなしているのである。
まして、夏から秋にかけては「本業」でのツアーやイベントも数多くスタンバイ。
本業的見地に立って言えば、それこそ「フットサルなんてやってる場合じゃない」のである。
特にキャプテンの吉澤ひとみは、不可抗力とはいえ今やモーニング娘。のリーダーなのだ。
新メンバーが入り、その初ツアーも始まろうかというグループの重大な局面、
少しでもモーニング娘。の事を考えていて欲しいものなのだが、
あのフットサル絡みの日程を見る限りでは、どうもそれも叶いそうにはないようで、
「フットサルって本業よりも大事なのか?」という思いは、
やっぱり、どうやっても消える事がないのである。


芸能活動とフットサルの両立ができればいいとか、ボキが言うのはそういう次元の問題ではない。
だいたい両方の事を完璧に100の力でこなす事などは土台不可能なのだ。
彼女たちとて人間である。体力、精神力、そして集中力にも限界があり、
いずれ必ずどちらかのモチベーションが下がってくる。それはもうはっきりとそう言い切れる。
問題はそれがどちらになるのかという事。
ボキの一番の危惧は、本業のパワーレベルが落ちてしまった時、
作り手側の全ての人間がその状況を一体どう修正していくのか、という事なのである。
オーバーワークによる疲労での本業への影響。
あるいは今はまだないが「フットサルで負傷のためコンサ欠場」なんていう事が
この先現実に起こるとも限らない。
そういう事態になった時、それでも「フットサル続行」という声がもしあったりするならば、
あるいはそれがボキとハローの訣別の時かも知れない。


はっきり言って、世間の耳目を集める目的だけでフットサルにしがみついている感が否めない現状。


こういう物言いをして、やっている当人たちには本当に申し訳ないのだが、
これから先もボキはそんなフットサルを否定し続ける事になるだろうと思う。
例え、最愛の道重さゆみガッタス入りしたとしても、それは同じである。


たぶん。