094「「印象派 ルノアールのように」〜エレジーズ」



Hello!Project SHUFFLE UNIT2005アップフロントワークス



言ってみれば、シャッフルユニットという括りの中では「ベタ」な存在。


高橋愛田中れいな柴田あゆみ、そして里田まいという、
なんとなくハロプロの「いいトコ取り」という趣きがあるメンバー。
彼女たちが唄う『印象派 ルノアールのように』は、
タイトルこそ奇をてらった印象があるものの、
中身は極めてオーソドックスでシンプルなダンスチューンとなっている。
そしてなにより、シャッフルユニットならではの、
いつでも見られそうな取り合わせと思いきや、
やっぱり日常的にはそうそうお目にかかれない、ユニットそのものの持つプレミア感。
過去と比較してみても、ここまでベタなシャッフルはなかったのではないか、
というくらいにエレジーズはベタである。
ただ、楽曲や見た目のインパクト勝負が売りのシャッフルユニットであるからこそ、
ベタであるがゆえに持ちえる、
「バランスの良さ」や「安定感」というようなものが大きな武器となるだろうし、
インパクト重視の瞬発力勝負ではなかなか得られない
長いスパンでの支持を獲得することができるという点では、
やはりベタに勝るものはないのである。


そしてもう一つ。エレジーズの最大の目玉がある。
それは、ハロー界隈で、今にわかに流行の兆しがある「開脚系セクシーダンス」。


いいトコ取りの4人が、惜しげもなくセクシーに脚をくねらせる様は、
純粋に「たまらん」の4文字で大絶賛の意を表す所存なのだが、
彼女らのセクシーダンスには、大きな意味があるような気がボキはしているのである。


お子様路線からの脱却の為に欠かせない「エロ要素」。
その象徴とも言うべきセクシー路線の追求は、今後のハロプロの生命線と言っていいだろう。
特に、モーニング娘。は、矢口の脱退でさらなる低年齢化を余儀なくされてしまい、
お子様路線からの脱却がさらに困難になった感がある。


今回、すでに規定路線を走り始めているメロン記念日の柴田と、
フェロモン性豊かなルックスの里田が率先してセクシーを具現化し、
エロという意味ではまだ発展途上な高橋と田中が、
先輩二人の後に続いて、セクシーさに磨きをかける事で、
モーニング娘。に「まがい物」ではない、
本域のセクシーテイストがフィードバックされる事になるのである。
もちろん、今すぐにグループとしてのモーニング娘。にエロ要素は必要はない。
しかし、エッグ組も含めたキッズ系メンバーが幅をさらに利かせるであろう今後、
そことの差別化を図るために必要なのは、
子供オンリーでは絶対に醸し出せない「艶っぽさ」の部分であり、
例え一人や二人でも、その辺りのスキルをしっかりと持っているメンバーがいれば、
「真性」のヲタはともかく、普通の嗜好を持つ者たちには、
モーニング娘。もまだまだ求心力を持ち続ける存在でいられるはずである。
そして、当然、モーニング娘。が強くありさえすれば、ハロプロも安泰な訳であり、
つまり、エレジーズの開脚一回一回には、
ハロプロの「未来」がかかっているという事になる。
だから、これからは心して、そして祈るような気持ちで、
4人の開脚をじっくりと注視したいと思っている。


ベタという名の王道。
そして、ハローの明日を占う、運命のM字開脚。


たっぷりと堪能したいならば、ココである。