092「ハロプロキッズ、解体?」



つんく♂から「℃-ute(キュート)」に関してコメント(公式サイト)



大本営発表を読む限り、


取り立てて今すぐに何かアクションがある訳ではないけど、
ふれあいコンサートへの出演のために、
とりあえず便宜上「℃-ute(キュート)」いう名前をつけてみました。
という事なのだろうか。


いや、何度読み返してみてもそんな風にしか解釈できないので、
たぶんそういう事なんだろう。
まあこちらとしては「キッズの残りのメンバー」でも全然支障はないし、
むしろ「ハロプロキッズのグループ内ユニットであるBerryz工房」とか
ハロプロキッズ中の℃-uteのメンバーの誰それ」
とかの方が全然面倒くさかったりするのだが、それはまあ置いといて、
とにかく、Berryz工房が、ハロー!プロジェクト
単独ユニットとして完全に独立してしまった今、
残りのメンバーを℃-uteという新しい括りの中に入れこんでしまったという事は、
これはもしかすると、ハロプロキッズの「解体」を意味するのではなかろうか。
だとすればこれはちょっとした事件ではあると思うのだ。
とは言え、殊更に「姉さん事件です」などと
大騒ぎするほどの事でもないような気がするけれど、
まあキッズとも長い付き合いではあるし、一応考察を試みる事にしたい。


そもそもハロプロキッズとはどういう存在だったのか。


当時の新聞記事をまとめると、
「コンサートツアーに帯同したり、『ハロー!モーニング。』に
 出演したりする小学生版“モー娘。の妹分”」であり、
「キッズの中からソロデビューやユニット結成もあり得るし、
 モーニング娘。メロン記念日など、既存グループへ昇格する可能性」
もありうる「才能豊かな予備軍」。
それが、発足当初のハロプロキッズというものだったようである。


ハロプロの次世代を担う人材の集団…言わば予備軍のような存在だという
ボキの認識はやっぱり正しかったし、Berryz工房という「大成功例」を輩出した事で、
予備軍としてのハロープロジェクトキッズは、
新しいメンバーを迎える、あるいはBerryzに続くユニットを送り出すなど、
また新たな展開を見せるものだとばかり思っていた。
まあ確かに今回の動きも新しい展開に違いはないのだが、
キッズという呼称の、事実上の終了というのは意外だった。


まあ考えてみれば、エッグオーディションという
「得体の知れない」オーディションを大々的に開催し、
美勇伝岡田唯と、フットサルのコ以外は素性すら解らないような合格者を
ハロプロ入りさせた(しかも正式に何人合格したかもよく解らない)時点で、
キッズの持っていた予備軍的な意味合いは消えて無くなり、
Berryz以外のキッズメンバーの存在意義は、実質宙ぶらりんになったと言っていいと思う。
中には、何のユニットにも属する事なく、キッズという位置ののままで
飼い殺されてきたメンバーもいる訳で、
そういう意味では、「何かあるかも」の可能性を孕ませる形で
℃-uteという急誂えの区分けを作った事は、
救済措置としては、なかなか良策であったのかも知れない。
もちろん、気が向けば本当に何かすれば良いのだし。


キッズという名前が下火になることで、
ハロプロが「お子様向け商品」からの脱却を図る。
それが今後のハロプロにとってのいい要素となる事は間違いないし、
そういう意味では、今回の一件は我々にとっての
「グッドニュース」と呼べるだろうと思うのだが。