080「ハロプロユニット考」



「オンナ、哀しい、オトナ/印象派 ルノアールのように/人知れず 胸を奏でる 夜の秋」
                 /セクシーオトナジャン/エレジーズ/プリプリピンク
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今年はシャッフルユニットが復活するのだという。


なんやかんや言われながらも、その完成度の高さが際立っていた
初回の『黄・青・あか』から始まり、その翌年に活動時期を夏に移してからは、
夏ハローに照準を定めてその気運を高めていく、
言わば「夏の風物詩」的な恒例行事となったシャッフルユニット。
辻加護卒業との兼ねあいで休止となった昨年はなかなか寂しい感じもしたが、
今年は久しぶりにハローの夏をたっぷりと堪能できそうだ。
ただ、現時点の情報によると、
今年は例年と少し毛色の違うユニット編成になりそうとの事で、
それについての詳しい見解は正式発表の時まで置いておくとしても、
どのような展開となるのか、大いに注目したいところである。


ハローが新しく放つユニットは、ハロプロの今を如実に写し出す鏡である。
あるいは、つんく♂の今と言い換えても良いだろうか。


総勢46名。
その豊富な手駒から弾き出されるのは、天文学的な数の順列組合せ。
しかも、どのメンバーも個性重視で勝ち残ってきた面々ばかりで、
ベタであれ、変化球であれ、化学変化であれ、
なんだってできてしまう、言わば「よりどり五月みどり状態」の今のハロプロ
そんな、なんでも来いの中から、
敢えてチョイスされるメンバーたちとその楽曲には、
当然プロデューサー・つんく♂が「今一番やりたい事」が素直に投影されるし、
同時に、今のハローが取るべき進路が明確に示されているという事でもある。


確かに、ハロコンの為の数合わせとしか思えないような、
ド単発のユニットもかつては存在した。
しかし、そんな贅沢ができるのも、タレント揃いであるからこそであり、
そういう試行錯誤の中で培われた様々なノウハウが
次の新たなるチャレンジに活かされるのだと考えれば、
ごまっとうだってROMANSだってあぁ!だって
きっと意味のあるユニットたちだったに違いないのである。


さて、今年のシャッフルユニット。
つんく♂Pがこの夏仕掛けたいハローの方向性とは、いかなるものなのか。
フライング情報の字面のインパクトに惑わされることなく、
今はただ、公式ソースリリースの日を心待ちにしている。