079「「愛の意味を教えて!」〜W(ダブルユー)5thシングル」



「愛の意味を教えて!」/W(ダブルユー)amazon.com/注文もできます)



5/17(火)AM10:00にWよりお知らせがありますので
             この時間にこのHPをチェックしてください。


どういう種類の「お知らせ」なのか全く読めないという点では、
確かになにかしらの期待感をそそられる演出ではあった。
しかし、ここはハロプロ界隈。
こういう類いの告知方法があったときに、単純なワクワク感ではなく、
「不吉系」とも言うべき後ろ向きな内容しか思い浮かばさせないような、
なんとも憎らしい空気がそこかしこを支配している。
いろいろな事があった昨日の今日で、しかも身内がこんな事は普通ならしない。
でもそこを敢えてやってしまうのがこの事務所のすごいところであり、
あるいは告知の当事者がW(ダブルユー)だったからこそ成立しえたのかも知れない。


そのWが夏に向けて始動を開始した。


ミュージカル以降、少しナリを潜めていた感のあるW。
もしかすると、ハローの中が少しゴタついていた間は
意識的に露出を減らしていたという可能性も想像できたりするが、
今回まさに満を持して、シングルをリリースの運びとなった。
昔懐かし80年代アイドルポップスのテイスト満載なのが
個人的には涙モノの『愛の意味を教えて!』である。


優秀なアイドル歌手であるためのファクターの一つとして、
「声がカワイイ」というものがある。


歌唱力とかテクニックよりも、
まずアイドルポップスにふさわしいファンシーな声かどうか。
過去、男っぽい太い声だったり、ハスキーだったりという
アイドルもいるにはいたが、やはり歌い手としては今ひとつであった。
アイドルポップスを歌う為には、
歌の内容にマッチした声である事が何よりも求められるのである。


その豊富な表現力。カラフルという形容詞がまさにピッタリで、
まさしく「アイドル向き」と呼ぶにふさわしいのがWの歌声である。
そしてそこに、確かな歌唱力がプラスされたとあれば、
往年のアイドルデュオの名曲を激高な完成度で歌いあげられた実績も、
冷静に考えてみれば、やはり納得のいく話であったと言える。
そして、それぞれがしっかりと自らの役割を理解し、
『1+1=2』の基本がしっかりと確立されていればこその
素晴らしいパフォーマンスを見るにつけ、
この二人が組んだ事は大正解だったのだと改めて実感させられる。


おそらくは、
成長の「伸びしろ」を、まだまだ大きく残していると思われるW。
一体、この先彼女たちはどうなっていってしまうのだろうか。
このままアイドルとして成長を続け、ピンクレディーキャンディーズのような
後世に名を残すほどのスーパーアイドルデュオとなるのか。
はたまた、今とは全く異なる別の未来が二人を待ち受けているのか。


その答えは、神のみぞ知る。