078「絶対聖域」



ミュージカル「熱っちい地球を冷ますんだ! 」の舞台裏の会話を傍受まとめサイト



前に、こんこんの携帯の件の時にも書いたけども、
詰まるところ、世の中知らなくていい事実も少なからずあるのだ、という事である。
全てのヲタが幻想を信じろなんて傲慢は言わない。
「リアルこそ萌えの神髄だ」なんていう考えもあったっていいとは思う。
しかし、全てをさらけ出し、神秘性が皆無となった芸能人に
魅力が感じられるのかと問われれば、これはもう自信をもって否と断言できよう。
ましてや、かわいらしさ、そしてヲタに対する「夢売りの精神」こそが
生命線のアイドル稼業である。どれだけ冷静に取り繕おうと、
やはり幻滅の思い、そこまで行かずとも、
見せる笑顔の裏側を、ヲタは少なからず想像してしまうだろうし、
それはアイドルにとっての、
極めて大きなネガティブファクターである事は言うまでもない。


しかも、今回の音源の内容ときたら、いくら当人たちの事でないとは言え、
リアルが過ぎるというか、あまりに生臭い感じだったし、
女性どうしのそういう会話を盗み聞けた事に対して、
性的興奮にも似た妙な高揚感は覚えたとしても、
そんな「リアルな一女性としての姿」を垣間見て、
モーニング娘。としての彼女たちに改めて萌え直した…
なんて事はおそらくないと思うのだ。


で、あろう事か盗聴まがいの電波ワッチが情報の出所というのだから、
つまり「大の大人がフォー事件」の時同様、
ヲタたちは、自らで自らの好きな対象を、結果としてではあるが、
「汚して」そして「嬉々としている」という事であり、
そんな不毛な話はどう転んでもありえないはずなのである。
もちろん、ヲタではない者たちが仕掛けた祭という見方もある。
しかし、一部の界隈とはいえ、これだけ大掛かりな祭になったという事実を見ると、
よもや非ヲタ層だけの仕業とは思えない。
やはりそこに介在するのは、ただ面白がりたいというだけで、
モーニング娘。の存在を汚してしまう、ヲタとして最も悲しい存在なのだろう。


ヲタであるならば、やはり「一線」だけは超えるべきではない。
萌える対象を一日でも長く愛したいと思うならば尚更だ。


適度な緊張感と神秘性。


なにをおいてもそれだけは、
アイドルを愛でる者として、常に意識していなければならないと、
ボキは考えるのである。