060「楽天ホーム開幕戦・パブリックビューイング考察」
勝利の女神・モーニング娘。東北各地で楽天応援!(サンケイスポーツ)
モー娘が東北3県3班に分かれ楽天応援(日刊スポーツ)
予告どおり東北に行ってきた。
今回のイベント、まあなんというか、ある程度予想はついていたというか、
だいたいこんな感じになるんじゃなかろうか、というおぼろげな予想が行く前からあって、
結果、それそのまんまの光景が展開された形になった。
まあ、ヲタとしてのあり方の議論に収束が見えないのは十分解っているし、
あんまり大きく風呂敷を広げるつもりもないのだが、
たぶん、モーヲタという人種が抱える恒常的な問題も多分に含んだ光景だったし、
やっぱり多少引っ掛かりもあったので書く事にする。
まあそんなことを言っているボキだって、別に楽天の応援を目的に東北に行った訳ではない。
もちろん楽天のファンになった訳でもなくて、あくまでもモーニング娘。を追っての遠征である。
どんな理論を並べ立てようとも、ガチの楽天ファンならびに地元の人たちからすれば、
甚だ迷惑なヨソ者である事に変わりはない。
だから最低限のマナーとして、
今回のイベントの趣旨である野球観戦はしっかりと楽しんだし、
にわか楽天ファンとして、アンチ西武に徹した。
ボキ的にはそうして、精一杯空気を読んだつもりである。
確かに、野球に寸分の興味もない者に試合を見せたところで、
退屈してしまうのは仕方がないし、ボキのように野球を見る事になんの苦も感じない人間でも、
1回表から9回裏までビッシリというのはさすがにキツいものがあった。
しかし、である。イベントは野球主体のものであり、メンバーはあくまでもゲスト。
当然、我々ヲタの身の振り方もゲスト然としていなければならないはずである。
映し出される野球には目もくれず、メンバーが出てこない間、
横柄に客席でたむろしているような態度は、
モーヲタとして一人一人が持ち合わせていなければならない「節度」を
愚弄するものであるとは言えないだろうか。
野球に興味がなくて苦痛というなら、せめて客席を出てロビーなりなんなりで
時間を潰すのが当たり前だろうし、嘘でも今日一日くらいは野球を見てやろうという気になるのが
空気の読める大人の分別というものである。
いい年をした大人のヲタが多いモーニング周辺にあっては、
もともと年齢にそぐわない空気の読めなさを持つ、いわゆる「なってない大人」が
多い傾向は以前から感じられていたのだけれど、
今回のイベントは図らずもその事を如実に映し出す結果となっとしまった。
ただ、ヲタばかりを責められない部分はもちろんある。
そもそも今回のイベントに本当にモーニング娘。は必要だったのだろうか。
野球目当てではないヲタたちに、少しでも野球を見させようとするならば、
とってつけたような細切れの出演などではなく、
ステージに出ずっぱりで、会場と一体になっての応援などがあるべきだった。
楽天というチームの広告塔としてのシンボリックな存在を目指すのならば、
イベントの内容も、もう少し野球の試合とリンクされていればと感じるし、
そういう意味で、今回のイベントにおける彼女たちの存在意義は
あまりに希薄だったと言わざるをえないだろう。
間近で彼女たちを見られた上に、比較的低速の握手会までついた
ヲタ的には十分満足できるマクロなイベントではあったが、
なにか釈然としない部分が残ったのもまた、偽らざる本音である。