057「愛・地球博 やっと開幕」
愛・地球博 公式ウェブサイト
未来の祝祭、開幕 35年ぶり大型博−−名古屋東部丘陵(MSN毎日インタラクティブ)
愛・地球博が大々的に開幕したのをテレビで見ながら、
まだまだモーニング娘。も捨てたモンじゃないんだぁぁぁと思わず叫ばずにはいられなかった。
考えてみれば1年間という長すぎる引っ張り。
それは降って沸いたように突如としてモーニング娘。の周囲に巻き起こった「エコの嵐」であった。
行われるコンサート全てには「愛・地球博パートナーシップ」の冠が付き、
それまでは『アイドリングしたまま車の中でイチャイチャします』みたいな歌を唄っていたのが一転、
あっちい地球が泣いていると、地球温暖化防止へのメッセイジをシャウトし始め、
毎年恒例のミュージカルもエコ一色。そしてついには文化祭と称したプレ万博的イベントを開催し、
2日でなんと7万人の動員を記録した。
で、ボキはそんな熱病のようなエコ・ブームの中で、ある日ふと疑問に思ったのである。
そんな愛・地球博って一体どれほどのモンなのよ? と。
自然の叡智をテーマに、愛知東部丘陵一体二市一町に広大な会場を建設しての、
今世紀初、しかも大規模博としては1970年の大阪以来実に35年ぶりの万国博覧会…
なんか風呂敷ばっかり大きくて、正直凄さはよく解らない。
しかも、反対派の抗議行動もなかなかにして渋太く、
また政治家の選挙公約の恰好のネタに使われたりもして、イベント自体にいいイメージはなかったし、
名古屋人的には盛り上がりがあったのかも知れないが、
それ以外の地域の人間には万博ムードが高まっていったとは正直言いがたい。
途中、小池百合子ちゃんという「国の偉いヒト」が出てきたりして、
国家レヴェルでの一大イベントらしさみたいなものは多少醸し出されてはいたけど、
一般市民レベルにおいては、「モリゾーとキッコロって、ぷいぷいさんとテイストが似てるやん?」
ぐらいの感慨しか持ちえず、
しかも開幕1ヶ月前になっても会場が完成してないという話を聞くに及んでは、
いよいよ「本当に大丈夫なの?」と思わざるを得なかった。
杞憂、であった。
8800人もの開場待ち、予想外の寒さで予想よりも数は落ちたものの、
それでも4万人以上を動員し、各パビリオンでは軒並み時間待ちが出る賑わい。
目玉のリニアモーターカーにケチが付いたりしたのはまあご愛嬌としても、
愛・地球博は全国的なムーヴメントとして、確かな一歩を今日踏み出した。
そして改めて思ったのは、このような大イベントのメッセンジャーとして、
いの一番にモーニング娘。とハロプロが選ばれたのは凄い事だったのだなあというのと、
モーニング娘。という看板の知名度もまだまだ健在なんだという事だった。
本チャンの開会式を浜あゆに取られてどっちらけという向きもあるけど、
PR大使の役目としては十分すぎるほどの結果を残した彼女たちを、
ここは素直に称えたいもの訳である。
もっとも彼女たちには、開会式の翌日から、
東北でのこれまた一大イベントが控えていたりする訳だが。