039「小川麻琴の逆襲」


小川麻琴Wikipedia
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小川麻琴が、今後のモーニング娘。の行方を左右するであろう。
いや、笑い事でもなんでもなく、これは大マジの話である。


石川梨華の卒業、そしてそれと相前後するように、
必ずや現実のものとなる(はずの)7期新メンバーの加入と台頭。
モーニング娘。にとっての幾度目かの大きな波。
「大看板」の浮沈の鍵は、5期メンバー、とりわけ小川麻琴新垣里沙の二人が
握っているとボキは考えている。


新垣の場合はまずフィールド探しからのスタートとなるだろう。
方言などの強烈なインパクトもなく、岡女での「ガキさん」キャラ以外では
大きな仕事を任されていない彼女にとって、
いかにして「前に出られる武器」を手にするかがポイントになる。
ハロモニにおけるスキルアップはもとより、
楽曲においても、メンバーの一時少なくなったこの時期に、チャンスを与えられるか否か。
まだ何も色がついていない分フレキシブルに様々な事ができるというメリットもあり、
ここはブレーンの英断を期待したいところである。


そして小川麻琴である。


風呂敷を広げておいてこういう言い方はナニだが、小川については現状ではなく、
今の「ふくよかキャラ」を脱出した時の変わり身というものに、
実は大いに期待をしていたりするのである。


かつて、安倍なつみ、そして吉澤ひとみが経験してきた「ふくよか地獄」。
誰しもがそこに気づいていながら、腫れ物に触るように話題を避け、
何事もないように振舞う姿はまさしく違和感の塊であり、見ていて痛々しささえ感じられた。
やがて時が経ち、自らのふくよか地獄を受け入れ、そして克服した時。
安倍がタモリに、吉澤がめちゃイケスタッフにイジられ、笑いに昇華できるようになった時。
彼女たちは生まれ変わったかのように姿を変貌させ、
そしてそれがきっかけとなり、すっかり自分に自信を取り戻すのだ。
結果、ソロのドラマやフットサルなど、活動の幅が前にも増して広がり、
母体であるモーニング娘。にも極めていい影響を及ぼした…という純然たる事実もある。


ここからの数ヶ月、小川がどの程度まで過去の自らを取り戻す事ができるか。
もし仮に、加入当初のシャープさが戻るような事があるとするならば、
元を辿れば、オーディション最終予選組の中で一番の実力者であり、
また一番の負けず嫌いでもあった小川の事である。
その潜在能力がフルに発揮されるのに、さほど時間はかからないだろう。
強烈過ぎる逆襲が大いに待たれるところだ。


すでに成功への足がかりを掴んだ感のある高橋と紺野。
そして、これからブレイクへの階段を昇り始める小川と新垣。
完全体となった5期メンバーがそのベールを脱いだとき、
おそらくモーニング娘。は、またもや伝説を作ってしまうのではないだろうか。


まったく想像がつかないだけに、テンションも上がろうというものだ。