037「なっち」


なっち復帰!会見で声震わせ謝罪(日刊スポーツ)
安倍なつみが復帰会見スポニチアネックス)



いつでも、どんなときでも、僕たちに燦燦と降り注いでいた、
「いつもそこにある」陽光が一瞬の翳りを見せたとき、僕たちはとても無力だった。
ある者は心ない言葉を浴びせかけ、ある者は失望したと嘆き、
そしてある者は身を挺してそれらを撥ね返そうした。
かみ合っていたはずの歯車が少しずつ狂い出すのに気がついたとき、
陽光は完全に僕たちから遮断されてしまった。


きっとハロプロが好きな人間の誰しもがが思っていたはずなのだ。
なっちは悪くない、と。


それは性善説などではない。
なっちを、モーニング娘。を、そしてハロプロを「本当に好きで見ている」者ならば、
彼女が自らの意思で悪に手を染めるような
心の貧しい人間ではない事が解っているはずだからだ。
モーニング娘。というグループを支持しながら、
ただ現象を面白がって便所の落書きに呼応した者たちに強く言いたい。
ヲタとしてのプライドが少しだけでも残っているのであれば、
なっちに対して冷たい言葉や誹謗を投げかけた事を深く恥じ、そして反省して欲しい。
そして、今、自分が推しているメンバーが所属するグループ、
それを礎から築き上げたオリジナルメンバーに酷い仕打ちをする事は、
推しメンを冒涜する事と同義であるという事に、早く気がついて欲しいと切に願ってやまない。





おかえり。


なっちが帰ってきたら、そう言って、
とびっきりの笑顔で迎えてあげよう。


そして、出来たてのあたたかいスープを
何も言わずになっちに差し出したならば、


冷めきってしまっていた僕たちの心はきっと、
ゆっくりじんわり温度を取り戻していくことだろう。


そうしてなんとなく、


心の底から微笑みをたたえられるようになったならば、
その時に初めてなっちの本当の気持ちを聞けばいい。


だから今はただ、


なっちに僕たちのぬくもりをそっと分けてあげていよう。