033「ハナムケノハナタバ。/?」


飯田圭織卒業企画統一サイト〜LOVE&PEACE〜



人間としても、そして芸能人としても、
正直すぎるという事は実はあまりメリットであるとは言えない。
生きていく中で、時には「これは違う」という感情を押し殺してまでも
自らを偽らなければならない事があるし、
あまりに何もかもを包み隠さず、思った事をストレートにぶつける事で、
相手に「自己制御のできない変わったヤツ」という印象を持たれたりもする。
でもそれは、実は人間にとってはごくごく当たり前の自然な本能なのだから、
本来それを咎められたりする理由は何一つない。
けれど、人間界を完全に支配した「タテマエ社会」はそれを許してはくれない。
なんともひどい話である。


ご存知のように飯田圭織という人は「正直のカタマリ」のような人である。
ワアキャアと他のメンバーが騒ぐ中、一人キョトンどこかを見つめていたり、
あるとき突然とてつもない事を言い出して、しかも一人ケラケラと笑ってみたり。
年齢とともに落ち着いてきたとは言え、飯田圭織飯田圭織的正直さは、
昔から、卒業を眼前に控えた今になってもほとんど変わりはない。


その事でずいぶん損をしてきただろうなと思う。


その決して嘘ではないリアクションをして、
天然と言われたり、空気が読めないと言われてみたり。
でも飯田圭織のエラいのは、そんな自分でもいいんでないかい、と
決して大勢に順応することがなかったところである。
そして、人間として、芸能人として成長していく過程で
「飾らない自分」と「リーダーとしての自分」を使い分ける術をしっかりとマスターした。
それは決して自己虚飾という事ではなく、
あくまでベースにあるものはそのまんまの飯田圭織であり、
リーダーという冠をかぶった時には、飯田圭織である個人の感情はとりあえず後回しにして、
「先輩である飯田圭織」として後輩を意識し輪を紡いでいく。
そして、リーダーという枠から少しばかりの時間開放された時にはまた
飯田圭織として、のびのびと生きる。
たぶんそれはリーダーとなってから、様々なことで戸惑い苦しみ、
そんな悩める「かおリーダー」を周りのメンバーたちが支え、
そしてその支えをエネルギーとして、止まらず走り続けた飯田圭織の努力の結晶であり、
その使い分けができるようになった時から、飯田圭織は人間の幅を一枚広げた。
そして、後輩たちに対する「愛と慈しみ」は生まれ出でたのではないだろうか。
今、リーダーとして飯田圭織が後輩に向けるまなざしは、慈愛に満ち満ちている。
「このコたちをいつまでも見守りたい」という
聖母マリアのような広い広い心がそこには見えるのだ。


Love & Peace


飯田圭織が胸に秘めたその言葉は、
新しいモーニング娘。を担う後輩たちの心にも必ずや受け継がれていくはずである。


?は明後日1/31アップの予定です