027「リーダー矢口新体制、ついに始動す」


あなたがいるから、矢口真里(1242ニッポン放送番組公式)
矢口真里プロフィール(オフィシャルサイト)



「…まあでもやっぱり、考えようによっては、今のモーニング娘。のメンバーで
これからもうちょっとがんばれるという…ま、チャンスですよね。きっと。
やっぱゴロッキもですね、一人一人の個性だったりがまだ弱い気がするんですよ。すごく。
だから、そのゴロッキの力が、もしかしたらこれがきっかけとなって、
出てきてくれると、すごく嬉しいんですけどね。ウチらからしたら…」


7期のオーディションの話題となり、
現在のモーニング娘。の「有り体」を矢口はそう語った。
程なく新しいリーダーとしてメンバーを束ねていく彼女は、今、何を思うのか。


1月30日に飯田圭織モーニング娘。としての役割を終えると、
その礎を形作ったオリジナルメンバーが全員グループから巣立つ事となる。
次期リーダーの矢口は、ご存知のように第1次追加メンバーとして、
かつて「新メンバー」という呼称を経験してきた。という事はつまり、
1月31日からのモーニング娘。は、「新メンバーと呼ばれた事がある者たち」だけのグループとなる。
まさに文字通りの「新体制」をもって、本当の意味での第2章に突入するのだ。


矢口は、くすぶっているメンバーが大勢の中で輝くために
どのような動きを見せなければならないのかを体感的に知っている。
そして、意地の悪い言い方をすれば、
メンバーが減ったときこそがその絶大なるチャンスである事もよく解っている。
冒頭のラジオでのコメントは、まだキャラ立ちが十分ではない5期メン6期メンへの
先輩としての愛情豊かなエールであり、おそらくは「仮想リーダー」という意識をもって、
悩める後輩達に捧げた的確なアドヴァイスである。
そして、そういったコメントを公式の場で述べられる事こそ、
矢口に「リーダーとしての自覚」が芽生え始めた証なのではないかとボキは感じている。


今までも中澤や後藤の卒業などグループにとってのターニングポイントはいろいろあったが、
今回は「モーニング娘。ではないモーニング娘。」が誕生するという、
特別すぎる分岐点を迎える事になる。
しかし、なにもそれは悲観的な事ではない。
もちろん、オリジナルメンバーのいないモーニング娘。に猛烈な違和感を捉える向きもよく解る。
ただ、追加出身である矢口がトップに立つ事で、
オリジナルメンバーの存在がある種の「足枷」となり、過去なかなかなしえなかった、
モーニング娘。の「構造改革」が実現するかも知れない。
そして、その先に見え隠れするのは、セカンド・ブレイクの大いなる可能性。


メンバーそれぞれが持つ強烈な個性。大きな武器には違いないが、
まとまりがなければ、歪みも生じかねない。
危うすぎる現在のモーニング娘。を、矢口はどう御していくのか。
あるいは、矢口がそんな暴れ馬を見事乗りこなしてしまった時。
グループにどんな化学反応が起こるのか。


まずはお手並み拝見といきたい。