026「ハロー!モーニング。」


ハロー!モーニング。テレビ東京オフィシャルサイト)



かつてASAYANからモーニング娘。が飛び出し、
その人気の上昇につれて、我々ヲタがモーニングについての情報を激しく欲していた時代。
関東や一部地域では「アイドルをさがせ!」や「モーニング娘。のへそ」など
ハローのフォロアー番組が数々オンエアされ、
そこから、例えばミニモニ。松浦亜弥のデビューの軌跡といった、
ハローの根幹をなす情報が数多く発信されていた。


一応、インターネットの常時接続がボツボツと出始め、PCのスペックも上がりだした頃で、
それらの動画を落とすという方法は地方在住ヲタにとっての「マスト」にはなっていた。
しかし、今でこそ見ようと思えば好きなときに好きなだけ、関東ローカルの番組を
全国でも見られる時代だが、当時は動画を落とそうにもテレホで鯖は激重だし、
ダイヤルアップ環境の者は常に何十時間というDL時間を費やさねばならなかった。
(しかもすぐに鯖デリを食らって落とせなくなるし)
だから、スイッチをつければすぐにテレビにハロプロさんがうじゃっと出てくる環境の人間を、
当時それはそれは羨んだものである。
まあインターネットの部分を除けば、今だって特に状況が劇的に変化している訳でもなく、
テレビの電波が届かない地方にいてはどうやったって関東ローカルを見る事はできないし、
地域格差はなくなるどころか、TXNの準キー局であるテレビ大阪ですら、
深夜の帯枠をオンエアしていない事からも解るように、
むしろその傾向は強くなってきているようにも思える。


そんな「慢性情報難民」の地方在住者にとって、
例えオンエアが週遅れだろうが、短縮バージョンであろうが、
唯一のテレビ情報源であるハロモニ。はヲタを続けていられる唯一無二の「生命線」と言っていい。
もし今ここでハロモニ。がプツリとなくなってしまえばたぶん、
ボキはヲタを廃業する事になるだろう。
それくらいに尊い存在である。


今から5年前。モーニング娘。が一気に国民的アイドルへの階段を駆け上がっていくのと同時に、
テレビ東京系のハロモニ。も含めて、テレビレギュラーが数本スタートしたが、
ハロモニ。以外の番組はいずれも短命に終わり、しかもその内容のあまりのしょっぱさに、
今ではそれらの番組の事を好んで語るヲタは皆無である。
今や「安心して見られるハロプロ番組」の地位を獲得したハロモニ。だが、
最初から今のようだった訳ではない。
着実な放送時間枠の増加、それに伴う企画の充実。
そしてほんの少しずつではあるがスタッフ(特に構成陣)に新しい血を導入する事によって、
徐々に番組を進化そして成長させてきた結果が、今の実りある番組内容に繋がっているのである。


今のハロモニ。最大の魅力は、なんと言っても普通のバラエティ番組として
内容が洗練されてきた事だろう。


少し前のハロモニ。の映像を見るとよく解るのだが、同じゲーム企画をやるにしても、
今と比べて内容的にどこかもっさりとした「ダサ目感」を見る事ができる。
もちろんメンバーのバラエティスキルの低さというものもあるが、
内容云々よりもモーニング娘。が出演している事に意味があるというような、
言わばファンジン的要素が昔のハロモニ。にはあった。
しかし、内容として面白味がなければ当然飽きも早くなってくる。
その事こそが、ハロモニ。以外の番組が早々に淘汰されてしまった大きな要因でもあった。
短命番組たちははもともと年単位のスパンなどでは物を考えていないだろうし、
企画書ありきで、旬のタレントを使うという事だけが目的だった向きも今から思えばなくはない。
その点でハロモニ。は違った。デビュー前からという長い付き合いを活かして、
長期戦略というか、時間をかけて番組を熟成させてきた。
結果、今ではそれば実を結び、番組的にも十分楽しめるすばらしい内容になっている。


おそらく、今のハロモニ。をそのまま他局の全国ネットでやれば、
かなりの確率で成功するのではないかとボキは睨んでいる。
もっとも、完全全国ネットという重圧の中で今のハロモニ。ののびのび感がそのまま出せるかは
神のみぞ知るところだが、少なくとも占いやまとまりのない一発企画の垂れ流しや
モーニング娘。の番組なのに主役不在で総額1000万円の視聴者・現ナマプレゼントを
やったりするのに比べれば、数段マシであろうというものだ。


とにかく、今はただ毎週のハロモニ。が楽しみで仕方がない。