015「テレ東・深夜・ハロプロ１０分帯枠」
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今、テレビラジオを含め純粋に全国ネットでオンエアされている
モーニング娘。のレギュラー番組は残念な事に一つもない。
「ハロー！モーニング。」は、
一応全国津々浦々で視聴可能というタテマエにはなっているが、
もちろん視聴できない地域もあるし、
たいていの放送局はテープネットの体裁なので、
そのタイムラグやオンエア時間の違い
（６０分だったり５４分だったり３０分だったり）も大きく、
とても全国ネットの番組と呼ぶ事はできない。
それ以外となると、レギュラーはもう完全に地域ローカルの番組ばかりで、
それを考えればよくもまあモーニング娘。は
今もってメジャーな存在でいられるものだと、
アイロニーも多分に含みつつ大いに感心してしまったりする。
しかしそれは、今のモーニング娘。に、
全国ネットのレギュラーを持つだけのパワーがないいう事の裏返しでもあり、
あんまり感心ばっかりもしていられない。
それに、いわゆる「テレ東深夜の１０分帯ハロー枠」の番組も
だんだんと内容がセンスダウンしているような気がするのだ。
「二人ゴト」だけは企画色を一切廃し、メンバー間のフリートークに
特化した事によって見ごたえある面白い内容だったが、
後はなんか似たり寄ったりというか、
推しメンという部分を除いて言えば
「毎日見るのが楽しみ」みたいに思える番組が、
最近めっきり見られなくなったような気がするのはボキだけだろうか。
ちなみにボキは、現在ＯＡされている
「魔女っ娘。梨華ちゃんのマジカル美勇伝」は
最初の数回だけ見て、後はＤＬすらしなくなった。
理由はシンプル。
やっている事が「それゆけ！ゴロッキーズ」と全く同じだったからだ。
例えそこに推しメンが出ていても、である。
全てがテレ東から始まった彼女らにとって、
それは母体であり、それは新たなフィールドに進む為のフロントラインでもある。
例えばハロモニ。や他の番組で、吸収し蓄積してきたさまざまな事が
本人たちの血となり肉となり、それが他局や他のメディアで
本人のスキルとなって表れる。
テレ東というフィールドはホームグラウンドとして、
常に彼女たちの「経験値稼ぎの場」でなければならないのである。
そして、今のようなヌルい番組で、
果たして彼女たちの経験値が上がるかと問われれば、
残念ながらそれはまず不可能であると言い切ってしまっていいだろう。
作り手がどんなコンセプトであの枠の番組を作っているかは知らない。
けど、森の動物や６０’ｓや魔女っ子が大喜利をするという、
「シュールな設定の笑い」は、一歩間違えれば寒いだけの諸刃の剣だという事、
（それらをシュールとは思っていないとかだったらもう完全にアウトだが）
そして「二人ゴト」が人気を博した事実も鑑みて、
１月のクール以降はもう少しマシな番組が出てくる事を望みたい。
見られない番組のＤＶＤ化は本来大いに歓迎されるところなのだけどなあ。
