319「がんばれ!郷土の星」



モーニング娘。第8期メンバー加入のお知らせ(オフィシャルサイト)



モーニング娘。に何か足りないものがあるとすれば、
それは多分「関西風味」なのではないか、という事は以前にも書いたような気がする。
そんな風に感じるのは、ボクが関西の人間だからなのかも知れないが、
中澤裕子がいて、加護亜依がいた頃のモーニング娘。と、関西なまりの消えてしまって久しい
今のモーニング娘。を味わい比べてみると、その持つ雰囲気は、やはり少し違って見える。
特に最近は、『大阪 恋の歌』に代表されるように、「ハロプロ歌謡」の歌詞に関西弁が散りばめられていたりして、
プロデューサー・つんく♂の持つ「関西回帰」の意識が、ハローの中に色濃く反映されていただけに、
ハロプロ内にもう少し関西テイストが増えても面白いのに…とは、前々から思っていた。


しかしながら、モーニング娘。の新メンバーオーディションは、もうずっと全国各地で開催されていて、
山口に福岡に新潟と、合格者の出身地も毎回バラエティに富んでいるのにも関わらず、
なぜか関西からは、加護亜依以降合格者が出る事がなく、
そればかりか、毎度毎度オーディションでいいところまで行きながら、常に涙を飲んできた。
関西回帰を意識するプロデューサーの選ぶオーディションなのに、
関西の候補者がなぜか合格しないというのも謎な話だと思いつつも、
まぁ、巡り合わせの悪さという事で、仕方なく思う部分もあったりしたのだが、
ついに今回、8期メンバーとして、正真正銘、コテコテの関西の女のコが選ばれた。
しかも、このボクと同郷だというのだから、親近感の高まりは否応なしである。
もちろん、他の候補者も含めたオーディション風景から、
合格、そして、初仕事に至るまでの断片的な映像だけが、現時点での彼女との接点の全てであり、
深く彼女の人となりを知っているという訳でもないのだが、
長いファン生活にして、初めての経験となる「同郷のメンバー」に対して、この上ないワクワク感を抱いているのだ。


彼女――光井愛佳が、どういう契機でモーニング娘。のファンとなったかは知らない。
だが、ファンであるならば、毎週木曜の夜10時から、2週遅れのハロモニ。を、
BBC(英国放送協会ではない。天下のびわ湖放送である。控えおろう)で
観ていた事だけはたぶん間違いないのだ。もちろん、絶対見ていたという確証はどこにもないが、
見ていたに違いないと言い切る自信はある。なぜなら、滋賀に住む、ある熱狂的なモーニングのファンは、
毎週欠かさずに見ている事を知っているから。そう。それはボク自身である。
ここ滋賀県で、ハロプロメンバーを定期的に見ることができるメディアは、ハロモニ。が唯一。
だから、ボクだけではなく、滋賀に住むモーニングのファンの多くが、
木曜の夜にチャンネルを合わせているはずなのだ。
もちろん、ついこの間まで、滋賀のモーニングファンの一人だった光井ちゃんもしかり。
つまり、同じ木曜の夜を共有していた「同志」が、テレビの向こう側に立つというのだから、
こんな痛快な話はないし、そんな彼女をこれからもBBCで見続けられるという、
同郷メンバーを持つファンにしか味わえない至福を胸に、彼女の成功を見守っていきたいと思っている。
そして、そう遠くない未来に行われるであろう、凱旋コンサートの日が、今から待ち遠しくて仕方が無い。

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